大分県大分市で1人暮らしをしていた五條堀美咲さんが行方不明になってから10年となる9月25日、両親などが大分市で情報提供を呼びかけた。
大分市横尾のアパートで1人暮らしをしていた五條堀美咲さんは2016年9月25日の深夜に自宅で友人と別れて以降、行方が分からなくなっている。
「肌身離さず携帯を持って『ああ、今日もなかった』と」
情報提供を呼びかけた25日、五條堀さんの父親がいまの思いを語ってくれた。
ーー五條堀さんの父親
(Q10年経ったが今の心情は?)
「その質問が一番困るが、私だけがそういう思いではなくこういう境遇にあった親はみんな同じ気持ちだと思う。日々の生活の中では娘の笑顔とかたまに思い出すが、やはり辛い日々が1日1日重なって10年経ったので当初は警察からいい情報があるかと思って、肌身離さず携帯を持って『ああ、今日もなかった』という生活で当時は暮らしていた。電話が鳴るたびに警察から連絡があればと思うことばかりだが、なかなか難しい」

「10年は長い、1日1日寂しい思いをしてきた」
(Q今日はどういった思いでチラシを配った?)
「もう10年も経つのでなかなか配ってすぐとかそういうのはないと思うが、やっぱり親として子供にできることはこういったことしか今のところないので、どうにか多少なりとも手掛かりが出ればと思って毎年、(大分に)来ているが去年も言ったが、今年が最後になればいいなという思いで毎年大分に来ることでいっぱい」
(Q娘さんへの思いは?)
「二十数年一緒にいたので小さい時から小学校、中学校と大きくなって、社会人になって縁あって大分の方に来た。親子ともども大分には縁がなくてアパートを探しに来た時が初めてで、2回目が引っ越しの時、それ以来大分に来てないので、事件があってからはちょこちょこ来ることはあったが一言ではなかなか…思い出はいっぱいあるが、それを簡単にはなかなか難しい」
(Q伝えたいことは?)
「親として子供にできるのはこういうビラ配りくらいしかないので、その段階でニュースを見たり報道の関係で気付く人がいればした甲斐があったと思う。なかなか10年も経つと私たちが『10年前に…』と言われてもなかなか思い出せないことがある。なかなか10年は長い。口で言うのは簡単だが、1日1日寂しい思いをしてきた。」
(Q呼び掛けたいことは?)
「10年前のことでほかの方にいろいろ言っても結局私としてはこの界隈でいなくなったと思ってたので、いつもこの近くでビラ配りをしている。中には、その時間帯に通った方もいると思うので、たまたま遠方の方が通ったかもしれないので、そういう思いで大分に来ている。車に声掛けをすると『早く見つかるといいですね』という人もたくさんいるので、何かいい情報があればと思う」

行方不明から数年後 五條堀さん名義の通帳が見つかっていた
県警はこれまでに延べおよそ5万9000人の捜査員を動員し捜索にあたっている。
捜査関係者によると行方不明になってから数年後、五條堀さんのアパートの近くにある集合住宅の床下の排気口付近で五條堀さん名義の通帳が見つかっていたことが分かった。現金が引き出された形跡はないという。
警察は五條堀さんの捜索を続けると共に第三者が隠したり捨てたりした可能性も含めて慎重に調べを進めている。


