福島県最大級のeスポーツイベント「BTR福島 eスポーツフェス2026」が9月、福島市市民センターで開催された。会場には子どもから大人まで幅広い世代が集まり、ゲーム、グルメ、縁日など多彩な企画が並ぶ“地域フェス”としてにぎわいを見せた。
■初心者も参加「eスポーツ王決定戦」
イベントの中心となったのは、初心者でも気軽に参加できる「福島eスポーツ王決定戦」。
競技は、リズムに合わせて太鼓を叩く「太鼓の達人 eスポーツ」、本格的な走行体験ができる「グランツーリスモ7」、そして連鎖の駆け引きが楽しい「ぷよぷよ eスポーツ」の3タイトルで行われた。
太鼓の達人で優勝した福島市の11歳は「大勢の人が見ていて緊張した」と話し、青森から参加した小学生は「去年も来て楽しかったので、今年もどうしても来たかった」と笑顔を見せた。
■ゲーム以外の楽しみも充実
会場にはグルメブースや縁日コーナーも並び、家族連れが長時間楽しめる構成に。大会前には、eスポーツに興味を持つ子ども向けに、運営の裏側を見学できるバックヤードツアーも実施された。
運営を担う電音エンジニアリングの代表・織田真一郎さんは、イベントの狙いをこう語る。
「お子さんが楽しんで、その姿を見た親御さんも喜んでくれる。老若男女が楽しめるイベントにしたい」
■福島で続ける理由 “地域を盛り上げたい”
電音エンジニアリングは東京の制作会社だが、創業者が福島県出身という縁から、2025年に初めて福島県で開催。その後、福島県棚倉町などでもイベントを重ねてきた。
「福島で一生懸命やって地域活性に貢献したい。イベントを通じて福島の魅力やチャレンジをもっと広げたい」
その思いに共鳴したのが、福島市の総合建設業・zeroone。ゲーム好きの社長が「eスポーツで福島を盛り上げたい」と2025年に前身イベントを主催し、2026年はBTRと“合体開催”することで規模を拡大した。
zerooneの南一美会長は「一緒にやることで相乗効果が生まれ、より多くの人に知ってもらえる機会になると思った」と語る。
さらに、プロeスポーツチーム「FUKUSHIMA IBUSHIGIN」も大会の盛り上げに参加し、イベントは県内最大規模へと広がった。
■地域を越えて広がる熱狂を、来年も
「Beyond the Region(地域を越えて)」を掲げるBTRは、福島から全国へ、eスポーツの楽しさと地域の魅力を発信する場として進化を続けている。
運営は「来年もぜひ開催したい」と意欲を示しており、福島の新たな地域イベントとして定着しつつある。
