大雨による深刻な冠水被害が関東で続く一方、四国では渇水が深刻化しています。
ダムの底に沈んだはずのかつての役場があらわになっている他、うどん県・香川の人気店も水不足に頭を抱えていました。
高知県の土佐町と本山町にまたがる早明浦ダムです。
総貯水量は3億1600万トンと四国最大を誇り、まさしく四国の水がめとして4県のライフラインを支えています。
ところが電光掲示板に表示されていたのは、水源から取る水の量を減らす取水制限の文字。
ダムでは2026年に入って4回目となる取水制限が実施されていました。
早明浦ダムの貯水率は雨不足により、9月、わずか5%に低下。
24日は14%まで回復したものの、今なお深刻な状況が続いています。
取材班は早明浦ダムの上流部にある大川村へ。
ダム湖の底がひび割れるほどカラカラに干からびた状態でした。
流れる水の量は、ほんのわずか。
さらに、ダムの底にあらわになっていたのは泥にまみれた建物でした。
1962年、ダム建設に反対した住民たちが水没予定地に最後のとりでとして建てたのが、この役場。
しかし、ダム建設はストップすることなく役場はダムの底へと沈んだのです。
そのため通常は、この建物が人の目に触れることはありませんが、水量の減少によりわずかに水が流れるダムの底で丸見えとなっていたのです。
さらに乾いた泥が外階段やひさしの上にも。
窓の奥には水圧で破壊されたのか、壊れた窓枠のようなものが残されていました。
この異様な光景をひと目見ようと、多くの人が訪れていました。
香川からの観光客:
かなり水不足になっているので、見に行ってみようかと思って来た。
横浜からの観光客:
びっくりしましたね。同じ日本国内で心配ですよね。
かつてこの辺りで育ったという女性は「オタマジャクシをとったりメダカをとったりっていう思い出がある。何とか満水になってほしい」と話していました。
さらに影響は、うどん県と呼ばれる香川の味、うどんにも及んでいました。
訪れたのは、ツルツルでコシのあるぶっかけうどんにアツアツ具だくさんの鍋焼きうどんが人気の店です。
店の代表を務める女性は毎日、新聞で天気を確認しては気をもんでいるといいます。
かわたうどん代表・川田祐規子さん:
この状態では雨は見込めないので、ここがいつ(貯水率)0%になるのか心配してますね。うどん屋は洗ってなんぼなんで、洗わないといけないので。ためて洗ったようなおうどんはお客さんには出せないので、水は必要不可欠ですね。
地元客からは「夜間断水とかも経験しているので、顕著に減ったのを見てしまう」といった声が聞かれました。
早明浦ダムの管理者によりますと、今後も雨不足が続いた場合、下流への水の補給も必要となってさらに水位が下がるため、恵みの雨が待たれるとしています。
