台風25号による被害の詳細が明らかになってきました。
新たに1人の死亡が確認され、死者は5人になりました。
千葉県では1カ月余りで3度の冠水被害が発生し、悲痛の声も上がっています。
台風一過の青空が広がった関東各地。
関東に猛威を振るい記録的大雨をもたらした台風25号から一夜明けた千葉の街には、深刻な爪痕が残されていました。
川の氾濫、そして土砂崩れです。
台風25号の影響で5人が死亡し、6人が行方不明となっています。
わずか1カ月ほどで3度の大雨被害に遭った千葉県。
千葉県民からは「いやもうがっくり。まあしょうがない」との声が聞かれました。
君津市の中古車販売店では大量の車が泥の中に埋まり、運転席が隠れてしまう車もありました。
大規模な冠水被害が相次いだのは千葉・佐倉市です。
茶色い泥水で覆われる住宅街では、休日にもかかわらず住民の姿はありませんでした。
市内を流れる高崎川が氾濫し、あふれた水が街をのみ込んだのです。
飲食店は駐車場が水浸しになり、床上浸水の被害に。
さらに、街の至る所では車が水に浸かり、会社に止まった10台ほどのトラックはタイヤが水で見えなくなっていました。
数十メートルにわたって冠水する道路では、ズボンの裾をまくって水浸しになって道路を歩く人の姿や、袋を長靴代わりにして歩く人の姿がありました。
さらに、大型連休中とあってスーツケースを抱えて歩く男性らの姿もありました。
近隣住民:
どこに行っても通れなくて歩いてきた。交通が遮断されると不安。
冠水した交差点を自転車で渡ろうとする男性は、あまりの水の深さに諦めて自転車を降りて引き返してきました。
自転車に乗る人:
壊れた…バッテリー。バッテリーがダメになった。電気もつかない、もうダメ。
困惑の表情を浮かべていたのは、冠水した道路の目の前に住む女性です。
訳を聞くと「(Q.外に出られる?)出られない。(Q.ずっと家の中に?)そうそう。あっという間にこうなった。(Q.これぐらいの水量は?)初めて」と話しました。
至る所が冠水している佐倉市。
現場には、ゴムボートで住民を救助するために消防隊員の姿がありました。
氾濫した高崎川の近くの住民は、家が床上浸水の被害に遭い、カーペットや畳がびしょぬれになっていました。
床上浸水した人:
ここまで全部(水が)床上まで来た。家具とソファと奥の部屋と10畳の畳の部屋と、机や本棚にみんな(水が)入った。すごくドロドロだった。
増水した川の水で、玄関と床下にある野菜室から水が上がり、床上2cmまで迫りました。
床上浸水した人:
先月の豪雨の方が雨は多かった。川の上流でたくさん降ったと聞いた。
床上浸水の被害に遭った旅館は、床が泥だらけになり、片づけた泥が山のように積まれていました。
床上浸水した旅館:
(Q.水位はどのくらい?)20㎝くらい。いやもうがっくり。しょうがない…。
佐倉市では21日夜、一時、警戒レベル5の緊急安全確保が出されました。
わずか1カ月ほどの間に3度の豪雨被害に見舞われている千葉県。
その度に冠水している場所がありました。
駐車場や建物の周囲が冠水したのは、大網白里市にあるコンビニ。
まるで“陸の孤島”のような状態になっていました。
ここは8月の千葉豪雨の際にも冠水被害に遭い、さらに、9月も秋雨前線の停滞で同じ場所が水に浸かり、今回の台風では3度目となる冠水被害が出ました。
一方、八街市では水に浸かった10台ほどの車が道路に残されていました。
この場所が冠水していたことが分かるように、車からはまだ水が滴っていました。
止められた車はバンパーなどが大きく破損し、ナンバーも外れ泥だらけになっていました。
さらに、現場には近くの工場から流れてきたとみられるドラム缶が転がっていました。
近隣住民:
(前回の豪雨)より全然ひどい。あのときは1、2台は水没した人がいたが、ここまで(水が)来るのは初めて。とりあえず水が引くまでは待機させてる。車の所有者に来てもらえれば、うちの会社の敷地内に止めて、(道路を)通れるようにしたいと思う。
一方、木更津市で起きていたのは大規模な停電です。
「ホビーショップ橘花」では21日から停電が発生し、すでに20時間近く電気が通じていないといい、「この周辺全て停電しています。冷蔵庫があるが、きのうから動かない。前回の8月の(豪雨)よりひどい感じ」と話します。
千葉県内では約4万2330軒が停電し、今も電気が通じていない状況が続いています。
