22日から広島市中区で、平和について考える「対話」イベントが始まりました。
企画したのは、被爆証言者の小倉桂子さんが代表を務めるボランティアグループです。
旧日本銀行広島支店。
爆心地からおよそ380メートルに位置する被爆建物です。
この場所で22日から5日間の日程であるイベントが行われています。
タイトルは「ケイコ ウィズ フレンズ ラブ アンド ピース」。
会場には、平和への願いを込めたアート作品が並びます。
スクリーンでは、被爆証言者の小倉桂子さんとロックシンガー パティスミスさんの対談を上映。
原爆を落とした国と落とされた国という過去の立場を超え、「対話こそ武器」をテーマに平和へのメッセージを発信します。
期間中は日替わりで様々なトークショーやパフォーマンスも行われます。
【被爆証言者 小倉桂子さん(89)】
「私が生きているときの大切にしている言葉なんですね。愛しなさいというところからスタート」
イベントは小倉桂子さんが代表を務める「平和のためのヒロシマ通訳者グループ」などが企画しました。
小倉さんは、8歳のとき爆心地から2.4キロの自宅で被爆。
そのときのトラウマもあり、長く被爆体験は語ってきませんでしたが、42歳のとき、原爆資料館の館長も務めたことがある夫が亡くなったことをきっかけに、被爆者の通訳を始めました。
その後、自身も英語で被爆体験も語るようになり、約45年にわたり、国内外で被爆証言を続けてきました。
2023年のG7広島サミットでは、各国首脳へ1人で被爆体験を伝えた小倉さん。
活動の中で大切にしてきたのが「対話」。相手の目線に立った伝え方を工夫してきました。
【被爆証言者 小倉桂子さん】
「私たちは本当の意味での世界平和を作るために何ができるかを考えた。
ここに来ていただいて、お花を見たり、絵を見たり、写真を見たりしながら、その中で自分ができる、いろんな方法を探し出していただきたい。
自分自身が何ができるかを考えていただきたい。
そして参加していただきたいんですね。
世界の平和のために何かできるというのは年齢ではない。
今すぐあなたのその年齢でスタートしてください」
このイベントは今月26日まで旧日本銀行広島支店で開かれます。
