関東を直撃した台風25号から一夜明け、各地の被害の状況が明らかになってきました。
土砂崩れに見舞われた千葉・鴨川市。
土砂の中に、かろうじて住宅の屋根が確認できます。
山と隣接する住宅地に大量の土砂が流れ込んだ現場では、重機を使った作業が行われていました。
鴨川市では別の場所でも土砂崩れが発生し、複数の住宅が押しつぶされるなどの被害が出ています。
千葉・銚子市の上空でカメラが捉えたのは、タイヤ半分が泥に埋まった車。
その近くには、土砂崩れにより倒壊したとみられる建物が確認できます。
駅周辺が大規模に冠水しているのは千葉・佐倉市です。
台風の影響により市内を流れる高崎川が氾濫し、住宅街の広い範囲に水が流れ込みました。
一夜明けた22日も道路から水が引かず、多くの人がズボンをたくし上げるなどして前に進んでいました。
帰宅途中の人:
自宅がこっちでJRが止まっているので、京成(電鉄の駅)から歩いてきた。(Q.渡ってきたけどどの辺まで水あった?)足首ぐらいですかね。
佐倉市では、22日午前0時までの48時間で観測史上1位となる377.5mmの雨を観測しました。
佐倉市に隣接する八街市でカメラが捉えたのは、水没し乗り捨てられたとみられる複数の車です。
道路が茶色い泥でぬかるんでいる場所には、中から水がしたたり落ちている車や、フロント部分が破損している車もありました。
現場にいた人たちは「(Q.車の水没いつもこんな感じなのか?)ここまでではないですね。水没しやすいっていうのは以前からありましたけど、ここまでは初めてですかね」「(Q.前回と比べてどう?)より全然ひどいです。あのときも1台か2台は水没した人いましたけど、ここまで来るのは初めてです」と話します。
袖ケ浦市では、土砂の撤去作業に当たっていた51歳の男性が重機ごと土砂崩れに巻き込まれて斜面に転落し、死亡しました。
105便以上が欠航した成田空港では、交通網の乱れなどによって一時最大4000人が足止めとなり、多くの利用客が空港内で一夜を過ごしました。
利用客からは「元々乗る予定の飛行機が遅延して最後にキャンセルされて、その後、東京に帰るにも電車が止まっていて、ここに泊まっている」「寝袋と水とお菓子をもらって助かりました。本当に助かりました。これで寒くなく、暖かく寝られました。みんなで地べたで寝ました」などの声が聞かれました。
空港内には台風によって壊れたとみられる傘の他、一夜を過ごした人が使ったとみられる寝袋が放置されていました。
また、千葉県内では鴨川市で土砂崩れにより1人が死亡、2人の行方が分かっていない他、山武市でも土砂崩れで1人が死亡しています。
千葉県内の各所に被害を及ぼした台風25号は、東京湾を挟んだ神奈川県でも住宅などに深刻な被害が出ています。
神奈川・横須賀市では住宅に土砂が流れ込み、一時、64歳の女性が生き埋めとなりました。
女性はその後救助されましたが、現場で死亡が確認されました。
また、この現場から1kmほど離れた場所でも住宅に土砂が流れ込み、70代の夫婦と連絡が取れなくなっています。
土砂崩れは隣の三浦市でも複数箇所で発生しました。
救助活動が行われていたのは、住宅の裏で土砂崩れが起きた現場です。
土砂が流れ込み1階部分が大きく崩れ、隣の住宅も傾き壁が剥がれていることが確認できます。
被害が発生する前の現場を捉えた画像と22日の現場の画像を見比べると、流れ込んだ土砂が住宅ごと押し出したことが分かります。
三浦市内では、別の場所でも土砂崩れが発生しました。
その現場近くに住む男性は、「地震かと思うぐらい揺れた。その後、消防、救急車が来たのでおかしいなと思って外を見たと。水がどーっと滝のように流れてきてて、裏を見たら家がつぶれていたという状況」と、家族から発生当時の状況を聞いていました。
三浦市では20代と30代の女性2人の安否が分かっておらず、警察などによる捜索が行われています。
