北海道浜中町の自主ルールに反して船で野生のラッコに接近したとして、浜中町の渡部貴士町議は、9月9日の町の定例議会で議員を辞職する意向を表明しました。
複数の関係者によりますと、渡部町議は8月17日、浜中町のアゼチの岬周辺で野生のラッコに船で接近し、観察しました。
渡部町議は自身のSNS上で、当時、自ら船を操縦し、知人と墓参の帰りに岬に寄ってラッコを観察したと説明。
「言い訳のしようがありません。今後、私はラッコの生息海域に見学や撮影を目的として船で近づくことはしません」
「自主ルールが『守られない』ものにならないよう、周知や実効性の確保について、町議として取り組みます。ラッコに罪はありません。霧多布岬に来て静かに見守ってくださっている方々に、これ以上ご心配をかけないよう努めます。この度は本当に申し訳ありませんでした」と謝罪していました。
渡部町議は現在2期目で、浜中町の議会事務局によりますと、9月10日時点で辞職願は提出されていないということです。
■浜中町の「ラッコ鑑賞ルール」
浜中町では、野生のラッコの生息環境を守るため、2021年に「ラッコ鑑賞に関する自主ルール」を策定しています。
・船舶・カヌーなどでラッコに近づかない
・えさを与えない
・大声や騒音を出さない
・水面および水中での観察・撮影を行わない
・湯沸岬・アゼチの岬周辺でドローンを飛行させない
