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「年配の歩行者にランナーが当たりそうなところも」…人気すぎて”禁止論”まで浮上 皇居ランをめぐり千代田区が対策へ ルール制定は13年前 大きく変わった人気度 対策どうすべき?|FNNプライムオンライン

「年配の歩行者にランナーが当たりそうなところも」…人気すぎて”禁止論”まで浮上 皇居ランをめぐり千代田区が対策へ ルール制定は13年前 大きく変わった人気度 対策どうすべき?

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「さすがにランニング流行りすぎ」「皇居ラン禁止でいいのでは」

SNSでそんな声が相次いだのは8月末のこと。日本有数のランニングスポット”皇居ラン”をめぐり、ランナーが多すぎて歩行者とぶつかりそうだという批判が広がり、ついには千代田区長もSNSで言及するほどの話題になった。

関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」では、現地取材とスタジオ討論でこの問題を掘り下げた。

■ 1周5キロ、信号なし 走る人にとっては“理想のコース”

皇居の外周は1周5キロ。信号がなく、適度なアップダウンもあり、タイムを測りやすい環境が整っている。

緑が豊かで、奥には都会のビル群も見える風光明媚なコース。東京マラソンの直前になると練習のランナーがさらに増え、平日・休日を問わず多くの人が集まる。

番組では坂元龍斗リポーターが平日昼間の皇居周辺を中継でレポートした。

坂元龍斗リポーター:緑があって、都会のビル群も見えて、道幅が広いところは広いし、信号もなくて1周5キロ。走る方にとっては気持ちのいいランニングコースなんだろうなと改めて感じます。

坂元龍斗リポーターが中継
坂元龍斗リポーターが中継
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■ 実際に“肩すれすれ”で抜かれた ランナー経験者の本音

スタジオでは、皇居ランを経験したことがあるという俳優・モデルの田中道子さんが、当時を振り返った。

田中道子さん:軽いジョギングの気持ちで行ったら、結構、“玄人ランナー”が多くて。車の走行車線と追い越し車線みたいに、すごい危険な運転で横を抜かれる。肩すれすれで、ちょっと邪魔そうにされちゃったのが肩身が狭くて…。

その経験から、その後は皇居ランを避けているという。「うまいこと住み分けできたらいいなって。なくなるのはちょっと寂しいとは思うんですけど」と複雑な心境を明かした。

俳優・モデル 田中道子さん
俳優・モデル 田中道子さん

■ 現場で確認された“危ないシーン”

坂元リポーターは取材中、実際に危険な場面を目撃したということだ。

団体の観光客にランナーがぶつかりそうになる場面や、逆走するランナーの姿も確認。特に桜田門付近は地下鉄の出入口があるため急に道が狭くなり、さらに急カーブになっているため、危険が集中しやすい地点だと指摘した。

坂元リポーターと一緒にいる“皇居ラン”をするディレクターの話では、土日は20〜30人規模のランニングチームが走ることも多く、タイムを計りながら狭い場所を1列にならず走り抜けるケースを見たことがあるということだ。

マラソン大会が近づくとさらに人が増える傾向もあるという。

「ゆっくり歩いてる観光客や、ご年配の歩行者の方に、ランナーが当たりそうなところを見ていて、なんかちょっと嫌な気持ちになるところもある」と坂元リポーターは現場の率直な印象を語った。

桜田門付近は地下鉄の出入口があるため急に道が狭くなる
桜田門付近は地下鉄の出入口があるため急に道が狭くなる

■ 2013年制定のマナー見直しを求める声も

千代田区はホームページ“皇居ランのマナー9カ条”を公開している。内容は以下の通りだ。

・歩道は歩行者優先(歩行者に細心の注意を!)
・歩道をふさがない(グループで横に広がらない!)
・狭いところは一列に(無理な追い抜きはしない!)
・周回は反時計回り(左側通行!追い越しは右側から)
・タイムよりゆとり(混雑時は一旦止まるぐらいの余裕を)
・ながら通行は控える
・自転車はすぐに止まれるスピードで
・ごみは必ず持ち帰る
・思いやりの心で

ただし、このマナーが制定されたのは2013年。集団で走るグループが増えた現在の状況には対応しきれていないとして、「ルールの見直しが必要ではないか」という声が上がっている。

“皇居ランのマナー9カ条”
“皇居ランのマナー9カ条”

■ 千代田区の対応と課題

千代田区はすでに改善に着手している。

代官町通り(区道)では歩道の拡幅工事を実施し、歩行者と自転車を分離する誘導策(自転車のナビマークなど)を設置。環境整備を段階的に進めている。

しかし大きな課題もある。

皇居周辺の道路は国道・都道・区道が混在しており、千代田区だけでは整備を進められないケースが多いのだ。歩行者とランナーの通り道を分けたくても、国や東京都との調整が必要になる。

取材に対し千代田区は、今回の問題が大きくなっていることを受け、国と東京都に働きかける方針であることを明らかにした。

歩道の拡幅工事を実施
歩道の拡幅工事を実施

■ 海外との比較 韓国やニューヨークの事例

スタジオでは海外との比較も話題に上った。

元サッカー日本代表の前園真聖さんは、先週訪問した韓国・ソウルの事例を紹介。

前園真聖さん:漢江沿いに幅広いサイクリングロードとランニングロードが分けられていて、都心の中にもいろんなスポットがある。ランステ(ランニングステーション)やランカフェもあって、楽しみ方が分散されている。

政治ジャーナリストの青山和弘さんはニューヨーク・セントラルパークを例に挙げ、「子どもとキャッチボールだってできる。日本の公園はバットもサッカーボールも禁止というところが多いけど、自由さと自己責任という点で日本も学んでほしい。行政も禁止すりゃいいというのは逆に短絡的かな」と指摘した。

一方、皇居周辺の整備をソウルのように進めるには、国・都・区をまたぐ調整が不可欠なため、「これはちょっと厄介」との声もスタジオから上がった。

政治ジャーナリスト 青山和弘さん
政治ジャーナリスト 青山和弘さん

■ “禁止より共存” おおらかな心で走れる場所に

ウォーキングで皇居を利用しているという土屋さんは、「ランナーで嫌な思いをしたことは正直ない。歩いている人が3人横に広がって歩いているほうが、よっぽど問題だと思っている」と別の視点を提示。個人のランナーよりも、集団での走行がより課題だと話した。

前園さんは「(“皇居ラン”を)急になくすんじゃなくて、お互い配慮しながら、譲り合って、人がいたら1列になって走る。それだけやれば問題ない」とまとめた。

田中さんも「マナーを頭に入れてやりたいけど、マナー警察も出てきそう。ガチガチになりすぎず、楽しむ心でみんなやってほしい」と語った。

ランナーも歩行者も気持ちよく使える空間をつくれるのか。

千代田区の国・都への働きかけが今後の焦点になりそうだ。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年9月2日放送)

おおらかな心で走れる場所に
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