秋田県外の道路を走行中、少し不思議な形をした交差点を見かけたことはありませんか。信号機のない円形の交差点「ラウンドアバウト」です。イギリスやドイツ、アメリカなど欧米諸国で広く普及しています。日本では2014年に本格的な運用が始まり、2026年3月末時点で秋田の隣・山形県など41都道府県の184カ所で導入されています。
ラウンドアバウトの中は右回りの一方通行です。進入する際は速度を落とし、円の中を走っている車がいないか確認します。このときウインカーを出す必要はありません。優先されるのは、すでに円の中を走っている車です。入ろうとする車は道を譲り、安全を確認してから進入します。
一方で、車がいなければ一時停止せずに進入できます。交差点を出るときは、目的の出口の手前で左折のウインカーを出し、左に進行します。
導入による最大のメリットは、重大事故の防止です。一般的な交差点に比べて車同士が交わる場所が少ないことから、命に関わるような重大な事故を減らせるとされています。
また、信号がないことから交通の流れがスムーズになる上に、アイドリング時間が短縮され環境にも良いとされています。さらに、停電の際も走行に影響がないため、災害時の交通確保にも効果が期待できます。
このラウンドアバウトが男鹿市に試験的に導入されます。県内で初めての取り組みです。
ラウンドアバウトが導入されるのは、男鹿市の仁井山交差点です。
国道101号と観光道路・なまはげラインが交わる交差点で、交差点の真ん中に縁石や進路を示す看板などを置いて簡易的なラウンドアバウトを設けます。
ラウンドアバウトは、交通量が多すぎる交差点に設置すると渋滞が発生する恐れがあることから、国は1日当たりの交通量が1万台未満を目安としています。
仁井山交差点の交通量は1日約6200台で、設置に適した条件を満たしているということです。
県道路課調整・企画管理チーム 望月秋宏チームリーダー:
「できるだけ色々な人に通行方法やラウンドアバウトそのものについて知ってもらう機会になれば」
仁井山交差点のラウンドアバウトは、9月15日から11月30日まで設置されます。
県は利用者にアンケート調査を行い、本格導入の可能性を探ることにしています。
ラウンドアバウトは信号機の維持管理コストの削減にもつながることから、人口減少が進む中、自治体の負担軽減の効果も期待されています。
県内で導入が広がるのか、注目です。
