ネパールと中国の国境付近で発生した大規模な土石流の死者は180人に。
日本人5人と連絡が取れなくなっていますが、子供を含む家族5人である可能性があることが分かりました。
大規模な土石流が起こったネパールと中国の国境地帯は多くの外国人旅行客が行き交う場所でした。
ヒマラヤンアクティビティーズ・春日山紀子代表:
(首都)カトマンズから近い距離的には別の目的地に行くための通り道(にあたる)外国人もよく通過で利用するエリア。
ネパール当局によると、国内の行方不明者のうち、外国人の観光客は579人にも。
また、現地の旅行会社によるとツアーに参加していた子供を含む日本人一家5人と連絡が取れなくなっているといいます。
ネパールの山岳地帯で26日、発生した土石流は中国、ネパール両国に甚大な被害をもたらしています。
中国チベット自治区にある検問所。
人々が遠くへと避難するその背後に、大きな土煙を上げた濁流が迫っていました。
そして、土石流は辺り一帯を一瞬にしてのみ込み、5階建ての建物の姿も見えないほどに。
同じくチベット自治区の映像では、建物の屋上に停車中のバスが建物ごと流される様子が。
土石流のすさまじい勢いが記録されていました。
中国メディアによると、国内でこれまでに3人が死亡、行方不明者は558人としていますが、その被害はさらに拡大することが予想されます。
一方、ネパール側で大きな被害が出たのは、首都カトマンズから直線で北に50kmほどの場所にあるラスワ郡。
このラスワ郡には、中国との国境そして山岳地帯が連なっています。
そうした険しい地形から渓谷を流れてきたとみられる土石流。
町一帯が激しい濁流で埋め尽くされ、鉄橋が瞬く間に押し流されていく様子が分かります。
衛星写真で、土石流の発生前後を比較してみると、川沿いの集落が土石流にのみ込まれた様子がうかがえます。
今回の土石流の原因について指摘されているのが、山岳地帯で発生した大規模な氷河や岩石の崩落。
ロイター通信は専門家の話として、標高約5200メートル付近で氷河の一部が崩れ、大量の氷や岩石が約1200メートル下の谷に一気に落下したと伝えています。
ネパール当局は、死者が177人、行方不明者が826人と発表し、この行方不明者のうち579人が外国人観光客だとしています。
中国側と合わせて180人が死亡、1300人が行方不明となっています。
こうした中、ネパールの日本大使館は日本人5人と連絡が取れていないことを明らかに。
現地の旅行会社の話として、3人の子供を含む日本人一家5人の旅行を手配したものの、日本時間の27日正午ごろ、一家と連絡が取れなくなったとしています。
美しい山岳風景など豊かな観光資源があり、世界から観光客が訪れるネパール。
今回、土石流があったラスワ郡の一帯は、そうした観光地に向かうためのルート上にあると現地で26年暮らす日本人は話します。
ヒマラヤンアクティビティーズ・春日山紀子代表:
昔有名な登山家が「世界で一番美しい谷の中のひとつだ」って、ネパールの有名なトレッキングコースの中のひとつであるランタンっていうエリアに行ったり、国境を越えてチベット方面に出かけたりとか外国人もよく通過で利用するエリア。
春日山さん自身も何度も通ったことがある場所だといいます。
ヒマラヤンアクティビティーズ・春日山紀子代表:
何回か通ったことがある道ですね。自分が巻き込まれてもおかしくない、本当に今衝撃というか、本当に怖いなとは思った。
