2024年1月1日の能登半島地震。特に奥能登地区では家屋倒壊や津波、火災などの激しい被害が出て多くの尊い命が奪われた。一方、金沢市の北側に隣接する内灘町では液状化による被害が凄まじく、建物や道路が損壊した。室地区の公民館も大破して解体、このほど新しい公民館を建設する運びとなった。
液状化の被害が甚大だった内灘町
能登半島地震で液状化による甚大な被害を受けた石川県内灘町。もともと同町には鳥取砂丘に次ぐ広大な内灘砂丘があり、町の8割は砂丘地の上に築かれている。
室地区の室公民館は、地震による揺れや液状化によって基礎が最大19センチ沈み、管内の柱が傾くなど大破、既に取り壊されている。
新しく“災害に強い公民館”を建設
内灘町では別の場所に仮設の公民館を建設していたが、地盤調査の結果、液状化リスクが低いと分かったこの地に、新たな公民館を建設することとなった。
8月6日には安全祈願祭があり、生田勇人内灘町長など約30人が参加、工事の安全を祈願した。
内灘町・生田勇人町長:
「この室公民館が内灘町で第1号の復興に向けての新たな工事となります。復旧復興の第1歩だと思っております」
新たな公民館は鉄骨造の平屋で、述べ床面積は303平方メートル。防災備蓄庫なども設置し、“災害時に強い公民館”として2026年度中の完成を目指す。

生田町長:
「今後、万が一災害が起きた場合の井戸やポンプ、耐震性など、災害時に対応できる防災機能を兼ね備えた施設にしたい」

新たな公民館の隣には復興公営住宅を建設、2027年11月に完成予定だ。
今回の熊本地震で「液状化被害」はあったのか
内灘町と同様、10年前の熊本地震で液状化被害に見舞われた熊本市。今回7月28日に発生した震度7の熊本地震でも、再び液状化の被害はあったのだろうか。
今回の地震を受けて、熊本市の職員が市内の被害確認に当たったところ、液状化対策工事を実施した地域では、地面から水や土砂が吹き出したり建物が沈んだりする被害は見られなかったそうだ。
熊本市都市安全課・酒井伸二課長:
「実際には目視で地上に噴砂などの液状化現象が起こっていないか、それから「地下水位低下工法」で使用しているポンプが正常に稼働しているかどうかを確認しまして、今回の地震よる異常など現在のところ確認されていない」
液状化対策として有効だった「地下水位低下工法」とは

熊本市が10年前の震災以来、実施してきた液状化対策が「地下水底化工法」。収水管と呼ばれる水を集める管を地中に埋め、集まった水をポンプで汲み上げて抜くことで、液状化を起こりにくくする。
熊本市では2026年3月までに約35ヘクタールで対策工事が完了していた。
熊本市都市安全課・酒井課長:
「この10年、液状化の対策工事を進めてきたが、今回の大地震を受けて現場で大きな液状化被害が確認されていないので、改めて対策の効果を感じている」

内灘町では、今回の熊本地震で有効だった「地下水位低下工法」の実証実験を、2026年1月から西荒谷小学校のグラウンドなどで実施している。実証実験の結果を検証した上で、同町は2027年12月にも液状化対策としての工事に着手する方針だ。
(石川テレビ 8月6日放送)

