夏山シーズンに入り、長野県内の山岳では、疲労や体調不良による遭難が相次いでいます。小谷村の登山口では、山岳遭難防止対策協会が、熱中症の原因となる「脱水」の対策などを呼びかけました。
大きなリュックを背負った登山客。
北アルプスの登山口の一つ小谷村の栂池自然園です。
8月7日朝は、ビジターセンターの前にテントが建てられ、県山岳遭難防止対策協会のメンバーなどが、登山客にあることを呼びかけました。
啓発活動:
「脱水による遭難が増えているので水分を補ってください」
熱中症の原因となる脱水の対策です。
県警によりますと、県内での山岳遭難は、2025年、358件・392人で、3年連続で過去最多を更新しています。
2026年も相次いでいて、7月は76件・83人と、前の年の同じ月より12件・16人増えました。
救助された83人のうち、18人は疲労や体調不良が原因でした。
遭難者:
「歩けない」
隊員:
「歩けない?」
遭難者:
「力が入らない」
隊員:
「力が入らない?」
遭難者:
「2、3歩歩くと息が上がっちゃって」
こちらは7月9日の常念岳での遭難救助の映像です。
60代の男性が、疲労によって行動不能となり救助を要請。
県警ヘリで救助されました。
男性に目立ったけがはなく、脱水による疲労が原因とみられています。
夏山での遭難では、「脱水」によって転倒したり、熱中症になったりして救助されるケースが少なくないと言います。
登山中の脱水を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
国際山岳医で県の山岳遭難対策特別アドバイザーを務める大城和恵さんに、脱水対策のポイントを聞きました。
国際山岳医・大城和恵さん:
「夜から朝にかけて体が乾いている状態で登りだすと脱水が進行してしまうので、登山前に水分を補っておくことが大事。(登山中も)20分に1回くらいでいいので少し休んで熱くなった体をクールダウンして少し水分をとる。脱水は疲れたとか自覚するだけではなく、体がうまく機能しない脳もうまく動かなくなる。早めに水分をとって遭難の予防に役立ててほしい」
登山前に十分な水分補給をすること、登山中もこまめに休憩し、水分補給することが大事だということです。
登山客はー。
登山客:
「脱いだり着たりすることと、水を飲むようにしている」
「水分は当然だが塩とか塩分のタブレットなどをこまめにとるようにしている」
2026年も多くの登山客が訪れている県内の夏山。
県山岳遭難防止対策協会や県警は、十分な水分補給を行い、自分の体力に合ったゆとりのある登山計画を立てるよう呼びかけています。
