2024年、北海道江別市の公園で大学生・長谷知哉さん(当時20)に集団で暴行を加え、死亡させたうえ、現金などを奪ったとして強盗致死などの罪に問われている男女6人。
川口侑斗被告(当時18)と当時17歳だった少年の裁判は、8月7日午後1時30分から判決が言い渡されます。
川口被告に対して検察側は「無期懲役」を求刑。暴行を「地獄の苦しみ」「絶望の淵に追いやる虐待的・拷問的暴行」と強く非難し、「主犯格」と位置づけました。一方、弁護側は更生の可能性や事件当時18歳になったばかりだったことを理由に、「懲役25年が適正」と主張しています。
■ 「主犯格は間違いなくお前だ」遺族が法廷で訴えた怒り
7日の公判では、川口被告に対する被害者遺族の心情が語られました。
父親は「この事件の主犯格は間違いなくお前だ」と厳しく非難。
母親も「私も殺したいほど憎いです。一生許せません。弟の無念を晴らすためにも極刑を望みます」と強い処罰感情を露わにしました。
さらに姉は法廷で直接川口被告に対し言葉をぶつけ、「被告の果たした役割は極めて重大です。被告自身が生涯をかけても償うことはできないと思っています。極刑を強く望みます」と厳罰を求めました。
■ 検察「川口被告は”暴行のすべて”を仕切っていた」
検察側は、「被害者への圧倒的な暴行は川口被告が主導した」と指摘しました。
被害者に対する執拗な暴行については、「絶望の淵に追いやる虐待的・拷問的暴行」と表現。その苦痛は「地獄の苦しみ」だったと強く非難しました。
さらに、川口被告がこれまで「八木原被告が『やって』と言ったから、やらなければいけないと思った」と供述している点についても反論しました。
検察は、「八木原被告が『許していない』と話していたにもかかわらず、川口被告は『メシ行くぞ』と言って被害者を放置し、その場を立ち去ることを決めた」と指摘。そのうえで、「暴行の開始から継続、拡大、終了まで、すべてを川口被告が仕切っていたと言っても過言ではない」と主張しました。
また、事件当時18歳の「特定少年」だったことについても、「十分な判断能力がある年齢であり、酌量減軽を行う理由にはならない」として、無期懲役を求刑しました。
無期懲役が求刑された瞬間、川口被告はうつむいたまま、ほとんど身じろぎすることはありませんでした。
■ 弁護側「18歳になったばかりで更生の可能性がある」
これに対し弁護側は、川口被告が事件当時18歳になったばかりだったことや、更生の可能性があることを理由に、「懲役25年が相当」と主張しました。
また、「被告に適切な教育や支援を行わなかった親にも責任がある」と訴えました。
■ 判決を前に最後の謝罪
判決を前に川口被告は7日の裁判で、謝罪する姿勢を見せました。
「この先、一生消えることのない傷を負わせてしまい、本当に申し訳ありませんでした」
さらに、自らの行動を「身勝手だった」と振り返り、「今後もできる限り反省と謝罪、償いの日々を送ります」と述べました。
川口被告と、検察側から懲役30年を求刑されている当時17歳だった少年への判決は、8月7日午後1時30分から言い渡されます。
