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学校の避難訓練に「救助袋」追加か 東京23区全て訓練“義務”なし 小学校の火災うけ実施・検討へ|FNNプライムオンライン
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学校の避難訓練に「救助袋」追加か 東京23区全て訓練“義務”なし 小学校の火災うけ実施・検討へ

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東京・北区の小学校で起きた火災を受け、児童をひさしへ避難させた対応が注目されている。
一方で、救助袋の使用訓練が十分に行われていない実態も明らかに。
安全対策の見直しや実践的な避難訓練の必要性が課題となっている。

小学校火災で児童の分散登校へ

東京・北区で6月19日、滝野川第三小学校で児童ら11人がけがをした火災。
児童の1人は「怖かったです。泣いている子もたくさんいました」と当時の状況を振り返った。

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区は23日の会見で、3年生以上の児童を近隣の学校へ分散登校させる方針を明らかにした。

警視庁によると、火元となった4階の音楽準備室の電気ストーブを調べた結果、繊維片のようなものが付着していたことが判明した。

また、音楽の授業を担当していた女性教員は「電気ストーブの近くで洗濯物を乾かしていた」といった趣旨の話をしているという。

「救助袋」の使い方わからず「ひさし」へ

当時、廊下に火の手が迫る中、教員は児童を窓の外の「ひさし」へ避難させた。

児童1人と女性教員が骨折するけがを負ったものの、子どもたちは無事に救出された。

児童をひさしへ避難させた教員の判断について、元・東京消防庁麻布消防署長の坂口隆夫氏は「犠牲者が1人も出なかったということを考えると、結果的には判断は正しかったのかなと思います」と評価した。

その一方で「(もし火災現場に)ひさしがなかったら、救助袋を使わなければいけなかった」と高い場所から地上に避難するための「救助袋」を使用すべきと指摘した。

しかし、火災現場にいた男性教員は「使用しようとしたもののうまくいかず別の避難方法を考えた」などと説明している。

「救助袋」の使い方

設置されていても使われない「救助袋」とは、一体どのようなものなのか。

東京・文京区にある避難器具の製造会社を訪ねた。

屋上に設置された「救助袋」は、北区の小学校のものと同じ“滑り台型”だ。

使い方は、格納箱から袋本体を取り出し、地上へ下ろす。
入り口となる金具を押し上げる。
地上では受け取った袋のロープをフックで固定する。
左右の長さを均等にしてたるみをなくすことで設置が完了する。

実際に4階部分に相当する高さ約10メートルから救助袋を使って降下してみると、ディレクターは「下を見ると結構怖いです」と漏らした。

しかし、滑り降りてみるとスピードはそれほど出ず、恐怖感はなかったという。

それでも、使い方が難しいと感じる人は多い。

消防設備士の資格をもち、避難器具の取り扱いに詳しい一般社団法人全国避難設備工業会の常務理事、生貝英樹さんは「避難器具はやはり使い方が難しいという方がいて、救助袋が設置されている部屋を管理されている方は、装置を分かっていていただきたい」と話す。

学校現場も“使い方わからない”

学校現場では、救助袋を使った訓練は行われているのだろうか。

豊島区の池袋小学校で行われた避難訓練を取材した。

この学校には2つの救助袋が設置されているが、これまでに児童と一緒に使用した訓練は、一度も行っていないという。

梅津恵美子副校長は「開けたりとかは全くしません。開けたらこのような形になっているんだなと思いました」と話す。

一度設置した救助袋を元に戻すには専門業者の立ち会いが必要になるなど、訓練実施にはハードルがあった。

しかし、今回の火災を受けて「いざという時に教員が救助袋を使えるようにしたい」と、今後は教員向けに救助袋を使った訓練を検討するという。

北区の教育長は「シューター(救助袋)の中で、今までもけがした子どももいます。かなり高い所から降りるので怖くてできないというのもあって、ここ数年は義務には全くなっていないです」と、救助袋を使った訓練について述べた。

東京23区に「救助袋使った訓練」についてアンケート

そこで、東京23区に対して救助袋を使用した訓練に関する緊急アンケートを実施した。

東京都は公立小学校などに対し、年11回以上の避難訓練をするよう義務づけているが、
『救助袋を使用した訓練』については23区全てが「義務づけていない」と回答した。

さらに、訓練を「通知」または「推奨」しているかという質問に対しても、回答があった21区のうち「推奨している」と答えた区はゼロだった。

しかし、今回の火災をきっかけに、対応を見直す自治体も出てきている。
中央区は『確実に実施するように通知した』といい、杉並区なども『今後検討する』と回答した。

坂口氏は「一度も使ったことがなければ、これは全く使えません。年に1回でもいい、学校に設置されている設備の使用訓練をやるべきだと思います」と、いざという時に備えて日頃からの訓練が不可欠だと強調した。
(「イット!」 6月25日放送より)

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