マイページ

富山県民なら誰でも知っている「用水だ!」看板 意外な誕生秘話

Google ニュース プリファードソース

富山県内の用水脇に設置されたひし形の看板に、溺れて両手を上げる男の子。富山に住んでいれば誰もが見たことがあるこの「用水だ!看板」、実はそのキャラクターを描いたのは専門のデザイナーではなく、県の職員だった。設置から40年、約3000枚が作られてきた看板の意外な誕生秘話を追った。

■「言葉を言っただけでわかる」抜群の知名度

「用水だ!」その言葉を聞いただけで、あの看板の男の子を思い浮かべる富山県民は少なくない。

この看板を管理するのは、富山県農村整備課だ。同課によると、看板が設置されてから今年でちょうど40年。これまでに約3000枚が作られ、人通りのある用水脇に設置されてきた。

■キャラクターを描いたのは「県職員」だった

看板の一番の特長は、なんといっても少年の表情だ。

しかし、そのキャラクターを生み出したのは意外にも専門のデザイナーではなく、県の職員だった。当時の原案が今も残っており、そのイラストはほぼそのまま看板に採用されたという。完成度の高さには思わず驚かされる。

看板がひし形になっているのにも理由がある。道路の警戒標識のように注意喚起を促す目的と、両手を広げる子どもの姿をなるべく大きく描くためだったという。緊急事態をわかりやすく表現し、事故防止を呼びかけるための工夫が、あのシンプルなデザインに凝縮されていた。

■実は名前があった 「用水だ!くん」

さらに驚くのは、看板のあの男の子に名前があることだ。その名も「用水だ!くん」。着ぐるみまで存在し、キラキラとした目が印象的なイケメンキャラクターとして実体化している。

「用水だ!くん」の役割は、用水の危険を知らせることだけにとどまらない。富山県の農産物などのPR活動という新たな任務も担っており、うるっとした目で特産品を紹介する姿は、どこかほほえましい。

■40年間、地域の安全を呼びかけ続けてきた看板

設置から40年という長い歴史の中で、「用水だ!看板」は富山県民の生活に静かに溶け込んできた。専門家ではなく職員の手から生まれたあのキャラクターが、今も県内各地の用水脇に立ち続け、子どもたちに用水の危険を訴えている。

街を歩いていて「用水だ!看板」を見かけたとき、その誕生の背景に思いをはせてみると、見慣れた看板が少し違って見えるかもしれない。

富山テレビの他の記事
北アルプス・黒部峡谷水平歩道の岩壁に男性の遺体 行方不明の東京都の50代男性が転落した可能性も
北アルプス・黒部峡谷水平歩道の岩壁に男性の遺体 行方不明の東京都の50代男性が転落した可能性も
都道府県
北アルプス・立山の麓、称名滝で紅葉が見ごろ 雨上がりの水たまりに「逆さ滝」が映り込む
北アルプス・立山の麓、称名滝で紅葉が見ごろ 雨上がりの水たまりに「逆さ滝」が映り込む
都道府県
ロッテ2位・前田侑大投手 「できれば1位で」悔しさも胸に28球 両親への思い、手作り弁当が支え
ロッテ2位・前田侑大投手 「できれば1位で」悔しさも胸に28球 両親への思い、手作り弁当が支え
都道府県
川尻啓人投手の西武1位指名に地元富山の幼馴染も歓喜 西口監督「1年目からすごいなと言われる投手に」
川尻啓人投手の西武1位指名に地元富山の幼馴染も歓喜 西口監督「1年目からすごいなと言われる投手に」
都道府県
一覧ページへ
富山テレビ
富山テレビ

富山の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

×