車のフロントガラスを“プチプチ”で覆うと霜がつかない? 話題の投稿の効果を大学教授に聞いた

カテゴリ:国内

  • 「プチプチを車のフロントガラスに被せると霜がつかない」という投稿が話題
  • 教授「プチプチを張る最大の効果は放射冷却現象を抑えられること」
  • 他のカバーでも有効だが、“プチプチ”ならではのメリットがある

“プチプチ”がフロントガラスを霜から救う!

冬になると気をつけなければならないのが、車のフロントガラスに付いてしまう霜。

朝になって車を見てみると、フロントガラス一面が霜に覆われ、出勤前に霜取りの対応に追われたという人も少なくないのではないだろうか。

カー用品店では防霜シートなどの商品が売られているが、お金を掛けずに“ある物”を代わりに使うだけで対策ができると話題になっている。



天手力男(@JkKu17)さんが投稿したのは、「今朝の車、がっちガチになってました、が!昨夜のうちに、ぷちぷちでフロントガラスをガードしたおかげで霜取り作業レスでした。 」というコメントと、気泡入り緩衝剤でフロントガラスが覆われた車の画像。

天手力男さんによると、 フロントガラスに“プチプチ”を被せると翌朝になっても霜が付かないというのだ。プチプチと言えば、包装などで使われる気泡入り緩衝材のひとつではあるが、これを霜対策としてフロントガラスに被せようと考える人はあまりいなかったのではないだろうか。

確かに投稿されている写真を見てみると、気泡入り緩衝材に覆われていた部分には霜が全くなく、覆われていなかったフロントガラスの下の部分にはうっすら白い霜が確認できる。

天手力男さんはカー用品店で防霜シートを売られているのを見て、気泡入り緩衝材で代用できるのではないかと考えて試したところ、霜が付かなかったという。また多少の風でも飛ばされない工夫として、両サイドの一部を運転席と助手席のドアで挟みこみ、さらにワイパーで押さえることで固定できたという。

ツイートには「プチプチにそんな活用法があったのか」や「プチプチ調達しよう」などプチプチの活用法に驚きを隠せないという反応が多く、1万6000超のいいねが付いている。(12月5日現在)

そもそも霜とは空気中の水蒸気が、冷えた「フロントガラス」などの物体の表面で昇華(気体から固体)したものだ。本当に、フロントガラスに気泡入り緩衝材を被せることが防霜対策となるのだろうか?

長岡技術科学大学の上村靖司教授(雪氷工学研究室)にお話を伺った。

対策をしないとフロントガラスはこのように霜で覆われる

断熱効果でフロントガラスの冷却を防ぐ

ーー車のフロントガラスに“プチプチ”を被せることは、なぜ霜を防ぐのに有効なのか?

プチプチを張る効果ですが、最大の効果は放射冷却現象を抑えることができることでしょう。そういう意味では、プチプチでなくてもなんでも良いのでカバーすれば同じ効果が得られるはずです。もしプチプチの表面が冷えても、断熱材ですからガラス面の温度低下は抑えられますし、フロントガラスを覆っていますから、水蒸気もガラスに触れずに済みます

(※放射冷却現象:大気中の水蒸気量が少ない、雲がない快晴のときに地表から宇宙に向かって赤外線として熱が流れて冷える現象)

ーーあえて言うならば、“プチプチ”の部分にはどのような効果があると考えられる?

プチプチの中に空気が閉じ込められているおかげで断熱性がありますので、断熱という意味では意味があります。

フロントガラスをとりあえずカバーすれば霜が付くのを防いでくれる効果があるということだ。しかし、気泡入り緩衝材の方が断熱効果に優れていることから、ガラス面の温度低下をさらに抑えてくれるようだ。

これからはさらに寒い時期となる。朝の忙しい時間帯にバタバタしないために、一度試してみてはどうだろうか。