クリスマスを前に盛り上がるおもちゃ屋さん。売り上げは1年で12月が最も高いという。
(全国の家電量販店、GMS、インターネットの販売実績集計/GfK Japan調べ ※「シミュレーション、カードゲーム」は含まない純玩具を対象とする)
そして、お客さんからは「奥が深いですね。大人も楽しいです」という声も聞かれるように、最近のおもちゃは子どもだけでなく大人もハマるほど進化している。
今回の「ココ調」は、大人をも魅了する最新のおもちゃ事情を調査する。
驚きの仕掛けで魅了する「サプライズトイ」
さっそく、博品館 TOY PARK 銀座本店(東京・中央区)で、売れ筋のものを教わることに。1番売れている商品は?
博品館 TOY PARK 広報室 堅田朋宏さん:
中身がわからなかったり、驚きのギミックがある商品です。
博品館で女の子向けおもちゃの第1位は、「リズモ」7890円(税別)。箱から出すとピンク色の毛玉のようで、その上に付いた2つの目が光っている。
リズモに「お友達」と話しかけると「お友達」と返事をして、毛玉の中から尻尾のようなものが登場。さらに、「リズモ頑張れ」と声をかけると、リズモが掛け声とともに動いて起き上がり、顔が出てきた。
リズモのように進化を遂げる人形を「サプライズトイ」といい、中身が分からず驚きの仕掛けがあるおもちゃのことを指す。サプライズトイについて、お客さんに聞いてみると…
女性A:
うちのマンションでペットを飼えないんですけど、上手く育てないと進化できないので、動物の代わりのような感覚です。
女性B:
1回買って終わりじゃなくて過程を楽しむことができるので、子どもとコミュニケーションをとりながら何度かやりとりをして、一緒に遊んでいけるのかなと思います。
大人にはペットの代わりやコミュニケーションツールとして受け入れられていた。
強面のお父さんも笑顔!育成型おもちゃは家族の一員
ココ調取材班は、このリズモにはまっている大人の投稿動画を発見。
ご自宅に伺うと迎えてくれたのはお母さんだったが、ハマっているのはダンプトレーラーの運転手であるお父さんだという。
ちょっと強面なお父さんの投稿動画を見てみると…
お父さん:
あなたは誰?私は誰?
リズモ:
あなたは誰?私は誰?
優しい表情でおもちゃに話しかけ、返事を聞いて満面の笑みで楽しんでいる。
「このおもちゃを育てたのは私です。この顔で」と話すお父さん。普段どのように遊んでいるのか?
お父さん:
セミが泣く~チキショウと…
と長渕剛さんの『蝉』を熱唱。それを聞いたリズモはうれしそうな声を上げていた。さらに娘さんも…
娘さん:
高校三年生~ぼくら離れ離れになろうとも…
舟木一夫さんの『高校三年生』をリズモに歌い聞かせ、音に反応するダンス機能を付けて楽しそうに遊んでいた。
サプライズトイは他にもある。「おっきなうまれて!ウーモ ララコーン」(税別1万2800円)は、シリーズ累計約70万個販売の人気商品。
卵型のおもちゃを揺らしたりなでたりすると、鳥のようなキャラクターが殻から出現。首が伸びて、約70センチまで成長する。
ボールを走らせるおもちゃなど、懐かしの定番商品も進化
また、昔からあるおもちゃも進化している。
「新幹線変形ロボ シンカリオン ALFA-X」(税別8500円)は一見するとロボットだが、パーツを組み替えていくとその姿は一変。実は、新幹線の変身ロボットプラレールが進化したおもちゃなのだ。
男の子:
かっこいいです。
男性A:
新幹線で変身するの?っていう…好きですよね。
子どもはもちろん、大人も懐かしい気持ちで楽しめるという。
店の前では、大人と子供が向き合ってボクシングのおもちゃで遊んでいる姿を発見。
1989年に登場したボクシングのおもちゃは、グローブに手を入れて遊んでいたが、新しいタイプで遊ぶ2人は何も持っていない。
2019年発売の「拳闘士ガチンコファイト」(税別5980円)は、土台に設置されたセンサーが、プレイヤーのパンチに反応して動く仕組みになっている。
男性B:
エクササイズになるんじゃないですか。すごくいいと思います。
また、2020年の東京五輪に正式採用されたスポーツクライミングのおもちゃも登場。「ボルダリングレース」(税別2500円)は、左右のレバーを操作して壁をよじ登り、誰でもボルダリング気分が楽しむことができる。
まだまだある大人気おもちゃ。「GraviTrax スターターセット」(税別8000円)の対象年齢は8歳~99歳で、子どもからお年寄りまで楽しめる。
箱に入ったバラバラのパーツを組み合わせ、自分でコースを組み立ててボールを走らせることができる。累計30万個販売のヒット商品だ。
このような商品は1980年代から見られたが、今ではボールが回転したり、宙を飛んで着地したりすることも可能。重力・磁力・動力などを学びながら遊べるおもちゃだ。
店内の様子をウォッチングすると、最初は子どもが遊んでいるのを見ているだけだったお父さんが、だんだん興味が出てきたのか手袋を外し、気合いを入れて真剣に組み立て始めた。
男性C:
いろいろと自分でコースが作れるところが、やっぱり奥が深いですね。大人でも楽しめます。
女の子:
失敗したり失敗しなかったり、ドキッとしたりして楽しい。
また、「キューバメイズシリーズ」(税別3500円~)という商品は、カラフルな透明のコースにボールを通してバウンドさせ、「NEWくみくみスロープたっぷり100」(税別9500円)では、ひかるボールを走らせるなど、さまざまなタイプがある。
さらに、レールはなく代わりにマットのような部品を配置し、トランポリン競技のようにボールが空中を飛び跳ねてゴールを目指す「ブーントリックス」(税別3980円~)もある。
コントローラーなしで操作できるドローン
そして、子どもから大人まで簡単に操作できるドローンも。
屋内専用の「スピニングスター」(税別5280円)は、スイッチを入れるだけでドローンが飛び立つ。センサーが手に反応し、コントローラーなしで操ることが可能だという。街の方に体験してもらったが、初めてでも簡単にコントロールできた。
男性D:
お~!これはいい!
また、ガンダムに登場するザクを自分で組み立て、プログラミングして動かすことができるという商品も2020年3月に発売予定。
子どもたちが楽しみにしているクリスマスも目前。プレゼントの参考にしてみてはいかがだろうか。
(「めざましテレビ」『ココ調』12月4日放送分より)
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