“札幌開催案”に決着…小池都知事は「色んな思いある」

札幌か?東京か?

マラソンと競歩の開催地をめぐる注目のトップ級協議が行われた。

この記事の画像(7枚)

最終協議の場で握手を交わした、IOCのコーツ調整委員長と小池都知事。

まず、コーツ氏がマイクを取り、札幌ありきの立場から“4つの合意ポイント”を挙げた。

【コーツ氏が挙げた“合意ポイント”】
(1)会場変更の権限はIOCにある
(2)札幌開催による追加費用を東京都に負担させない
(3)東京都がすでに負担した経費の中で、別の目的に転用できないものは東京都に負担させない
(4)マラソン・競歩以外の会場は今後変更しない

IOC・コーツ調整委員長:
昨日の議論の概要を申し上げましたが、小池知事、この内容でご満足ですか?確認のためだけに伺っております

小池都知事:
スピーチをすればいいですか?それともイエスかノーで答えれば良いですか?

IOC・コーツ調整委員長:
もちろん、スピーチでかまいません

小池都知事:
まだIOCからの説明が足りない部分や、我々としてもまだ納得いかない部分がございますが、今申し上げた部分については意見は一致をしている

東京開催を断念せざるを得なくなった小池知事…しかし札幌への移転は「合意なき決定」と説明した。その意味について会見では…

小池都知事:
東京都として、移転そのものにすんなり合意ということは難しい。一方で、大会成功のためには、そのことについては妨げることはないという両方で、先ほども「合意なき決定」という言葉に集約させていただいた。そもそも東京大会そのものが煮崩れを起こしてしまうことは、大会の成功に繋がらない。色んな思いがございました。

また、小池知事はIOCのバッハ会長から、大会終了後に「オリンピック・セレブレーションマラソン」として、幻の“東京コース”を使ったマラソンイベントの開催を提案されたことも明らかにした。

(「Live News it!」11月1日放送分より)