覚醒剤・ヘロイン・MDMAが大量に・・・

重厚な扉の奥から出てきたのは…
金庫のような扉の奥にはこのように非常に多くの押収された薬物が山積みとなっていた。

続々と運び出される箱の中身は覚醒剤やヘロイン合成麻薬・MDMAなど押収されたその量はなんと140トン。
タイの保健省は薬物の撲滅のため国内で押収した大量の麻薬を25日、公開した。

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24日は末端価格およそ700億円分の覚醒剤などを焼却処分するという。

そのタイの相場に比べ数十倍で売れるとされるのが日本。

2019年3月には日本人の男が末端価格3000万円以上に上る覚醒剤をゴルフのドライバーの中に隠し知人に預けて日本に密輸しようとした疑いで逮捕されるなど一攫千金を狙って日本に覚醒剤を持ち込もうとする事件が相次いでいる。

これが女性を巻き込む巧妙な密輸の手口

そうした中でも特に、女性を巻き込む巧妙な密輸の手口があるという。それが「ラブコネクション」。

「ラブコネクション」とは婚活サイトやSNSなどで知り合った日本人女性の恋愛感情につけ込み知らないうちに薬物の運び屋に仕立て上げるという手口だ。

運び屋になりすました女性取締官と犯人が交わした電話のやり取りを記録した音声が以下だ。

男:ハロー
女性取締官:ハロー

男:荷物の中、みた?
女性取締官:ん?ん?

女性取締官:私、持っています。
男:OK!OK!

男:あした、大丈夫ですか?
女性取締官:あした?私は大丈夫ですけど

男:クマガヤ駅
女性取締官:熊谷駅?大丈夫よ

荷物の中身を気にする男。そして翌日熊谷駅に向かうと…

外国人の男が改札から出ることなく駅の構内を歩き回っていた。
そこに改札の外から運び屋役の取締官が近づき白い箱を渡した。

すると、次の瞬間11人の取締官が一斉に取り囲み男を取り押さえた。
男はとっさに箱を投げ捨てて逃げようとしたが、完全に包囲されあえなく御用となった。

男は、アフリカ系外国人だった。

日本での覚醒剤の押収量は4年連続で1トンを超える見込みで、薬物の脅威には更なる対策強化が求められている。

(「Live News it!」6月25日放送分より)