給食で提供された牛乳を飲んだ、少なくとも9つの自治体の655人以上が味の異変や体調不良を訴え、仙台市だけでも337人が体調不良を訴えている。

「牛乳ないと、ちょっと食べにくい」

宮城・仙台市内の小学校。普段通りの給食時間に見えるが、子ども達はいつもと違う状況に、どこか困惑の表情を浮かべていた。

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「毎日牛乳は完飲してたから、いつもじゃない」「牛乳ないと…ちょっと食べにくい」

“牛乳がない”…そのワケは、25日に県内の小中学校で、給食の牛乳を飲んだ生徒らが相次いで体調不良などの異変を訴えたため。

「味がヘン」「おなかが痛い」
腹痛や下痢に加え、中には嘔吐の症状を示したケースもあったという。

子ども達が口にしたのは、仙台市の「東北森永乳業」が製造・提供した牛乳。

FNNが宮城県内の各教育委員会に問い合わせたところ、「東北森永乳業」の牛乳が提供された先は県内12の自治体の小中学校など。

そのうち、少なくとも9つの自治体の655人以上が味の異変や体調不良を訴え、仙台市だけでも337人が体調不良を訴えているという。

この事態に、仙台市の教育委員会は急きょ、東北森永乳業が牛乳を提供する100校以上について提供を停止することを決定。

給食の時間に、子どもたちの机の上に牛乳はなく、各家庭から持ち寄った水筒が置かれていた。

東北森永乳業の親会社に当たる森永乳業はFNNの取材に、出荷分の保存サンプルや製造工程には問題がなく、“原因は調査中”と回答。

そのうえで、「お客さまにご心配をおかけして申し訳ございません。原因究明に努めて参りま」すとコメントしています。
(「イット!」4月26日放送分より)