相撲、総合格闘技、ブレイキンなどさまざまなジャンルの未来のスーパースターたちが集結。

6月19日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、「NEXTブレイクアーティストSP」と題して、将来が楽しみなスーパースターたちがスタジオに登場。

女子相撲・阿部ななさん、総合格闘技のケイト・ロータス選手、ボディビル・斎藤昂成さん、ブレイキン・Shigekix(半井重幸)選手、女子野球・松本里乃さん、総合格闘技・三浦孝太選手がゲストで出演した。

名前がきっかけでCMの出演も

2024年パリオリンピックで新種目に追加されるブレイキン。その金メダル候補の日本人がShigekix(半井重幸)選手だ。

7歳でブレイキンをはじめるとすぐに才能が開花。9歳で早くも世界大会に進出し、11歳で国際大会初優勝。その後、数々のタイトルを獲得し、一気にワールドクラスのスターへ駆け上がった。

18歳の時に世界最高峰の「Red Bull BC One」に出場し、歴代最年少記録で優勝を果たした。

世界を制したブレイキンをスタジオで披露
世界を制したブレイキンをスタジオで披露
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スタジオで世界を制したブレイキンを披露。キレキレのパフォーマンスに番組MC浜田雅功さんも「すごいなぁ」と驚き、拍手した。

ブレイキンの勝敗を決める基準について「技術は大前提で、キャラクターや個性、スタイルも勝敗に関わる。その人が唯一無二の存在になることがカッコいい」とShigekix(半井重幸)選手は話す。

芸人のナインティナイン岡村隆史さんやガレッジセールのゴリさんからも影響を受けたといい、Shigekix(半井重幸)選手は「僕の先輩が憧れたのがゴリさんや岡村さん。ダンサーのつもりで見ている」と語る。

「Shigekix」という名前を聞くと、お菓子のグミを想像するかもしれないが、名前の由来はまさにそれだという。Shigekix(半井重幸)選手は「本名がシゲユキと言うんですけど、音の響きや当時世話をしてくれた先輩から半分悪ノリで『シゲキックス』で」と命名されたと明かす。

その後、YouTubeなどに名前が出るようになった際、「親からメールを送ってもらって(味覚糖に)許可を取って。そのときは『頑張ってください』と小学生なので好きにやってという感じだったんですけど。味覚糖さんもビックリしたと思うんですけど、世界一になって連絡したら『CMやりましょう』と。名付けた先輩もビックリしていると思う」と話した。

女子相撲界の“無敵少女”

女子相撲のシンデレラガール・阿部ななさんは、小学2年生のときに「男女混合わんぱく相撲大会」で初優勝。その後、メキメキと力をつけ、中学2年生の現在まで全国大会を6度制覇している。

今の相手は高校生らほとんどが年上。ななさんは、女子相撲で世界一を目指しているという。

相撲を始めたきっかけを「お姉ちゃんが出たいと言った『わんぱく相撲大会』に出たから」だという。少しシャイなななさんを、土田晃之さんがすかさずフォロー。姉が「出たい」と言った大会に付き添いで行ったら、「優勝しちゃった」と笑う。

それまで相撲をやったことがなく、男子も出ている大会だったが、ななさんはその大会に出場していた男子を「細くて、弱かった」とバッサリ。

自宅では、父親手作りの土俵があるなど、四六時中取り組みができる、力士として理想の環境が整っている。

120キロもある除雪車のタイヤを転がせるほどのパワーを持つななさんは、腕相撲も負けないようで、「(男子でも)勝ちます」と胸を張り、男子が2人がかりで来ても倒してしまうという。

自宅では1食3合食べるというななさんだが、嫌いな食べ物は「ピーマンとなす」と照れる。一方で一番好きなものは「アイス」だが、父親との約束で稽古が終わってから1個しか食べられないことも明かした。

将来は医者になりたいボディビル高校生

わずか1年半でボディビル全国2位になったボディビル・斎藤昂成さん。タンクトップを切り裂いて登場し、浜田さんの前でポーズを決める。

浜田さんの前でポージング
浜田さんの前でポージング

1年半前まではガリガリでひ弱そうな少年だった。しかし、2021年10月の全国高校生ボディビル選手権で斎藤さんは準優勝に輝いた。

驚きの変貌を遂げるに至った経緯を斎藤さんは「中学3年生までガリガリで、家でゲームばっかりしていて。学校でトレーニングがはやりだして、腕立て伏せを始めた」と明かし、そこから筋トレにはまっていったという。

友人の反応は「電車の中で久しぶりに会って、目が合っているのに気づいてもらえなくて、話しかけたら気づいてくれるみたいな感じ」と友人たちもその変化に驚いているそう。

そんな斎藤さんの1日のスケジュールは23時から1時間の筋トレ以外はほぼ勉強。それには理由があり、「将来は医者になりたくて、大学は医学部を目指している。トレーニングと勉強の両立をかろうじてやっている」と話した。

イチローと対決した女子野球界のヒロイン

TikTokのフォロワー100万人の松本里乃さん。去年まで高校生だった松本さんが一躍ブレイクしたのが、TikTokの動画。練習の合間にユニホーム姿で撮影した動画が話題を呼び、芸能人並みのフォロワー数に。

人気だけでなく、実力も一級品で、本格派の投手として創部3年目の女子野球部を全国大会に導き、見事に準優勝。現在は広島県の専門学校の野球部で活躍している。

そんな松本さんは高校時代からファンからのプレゼントが豪華だったと明かす。「インスタに『雨で靴が乾かない』と投稿したら、2台の乾燥機が届いた」と言い、浜田さんも「おねだりやん」とツッコむ。それ以来、「そういう投稿はやめました」と松本さん。

そして、松本さんの自慢はイチローと対決したこと。去年の12月、女子高校野球の選抜チームとイチロー率いる「KOBE CHIBEN」が対決し、ピッチャーとしてのイチローとバッターとしてのイチローと対戦した。

この対決を改めて振り返り、本気モードのイチローと対決したことを「めっちゃうれしいです。(松本がバッターのとき)最後のボールが体に当たると思ってよけたら入った。そのボールを見られたことが光栄でした」と話した。

女子格闘技界、注目の新星!

“血みどろエンジェル”こと総合格闘技のケイト・ロータス選手。

格闘技をはじめて4カ月で迎えたデビュー戦で、初めてとは思えない激しい戦いを繰り広げ、顔から流血。それでも殴り合いを続け、最後には顔中血まみれのまま笑顔を見せた。その後、プロデビューを果たし、初勝利も収めた。

顔中血まみれになって試合後に笑う姿を見た浜田さんは「楽しかった?」と質問。それに対してケイト選手は「最高やな~って」と笑う。続けて、「相手の目を見たら『殴り合おう』みたいな目をしてて、『やったろう!』みたいな。相手も笑ってた」と振り返る。

血が出ることに抵抗は「全然ない」ようで、「むしろ、デビュー戦が終わった後に本格的にやりたいと思った」と明かす。

名前の由来については、「ケイトは本名で、ロータスはリングネーム。蓮の花(LOTUS)が好きなのでそのままリングネームにした」と話した。

そんな彼女は、プロの格闘家になったことで“意識”も変わったといい、これまで耳がつぶれてしまうことを懸念していたが、「わきつづける(業界用語で耳がつぶれること)で本格的な選手になってきた」とファイターとしての証しを実感したという。

一方、同じ総合格闘技の三浦孝太選手は「自分はあまりつぶれたくない。似合う人もいるけど、自分は似合わなそう」と否定的。しかし、「一生懸命やっているうちにつぶれるのは仕方ない。なったら受け入れようと思う。つぶれそうになったら血を抜きに行ったり、押しつぶして固まらないようにしている」と話した。

これからどんな活躍を見せるのか。将来が期待されるスーパースターたちから目が離せない。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)