海や川での水難事故を防ごうと、富山のライフセーバーたちがユニークな啓発活動を行っています。
取り入れたのは可愛い形のあるアイテム。
その活動を取材しました。
富山市のプールで行われた水難事故を防ぐ講習会。
参加者が着ているのは…ちょっと変わったウエットスーツ。
イカの形をしたその名も『イカポンチョ』です。
*富山ライフセービングクラブ 宮田真一さん
「日本水難救済会が推奨している「イカ泳ぎ」を普及するために開発されたウェットスーツ。浮力があって水に浮くので、プールや海が苦手な子どもにもイカ泳ぎや水の遊びを楽しんでほしい」
参加者は実際にイカポンチョを着て、イカ泳ぎを体験しました。
*富山ライフセービングクラブ 宮田真一さん
「水の中で平泳ぎの逆の手の動きをする。足は平泳ぎのように。顔が上になるので呼吸がしやすい」
水中で溺れた場合、手を挙げてバタバタとしがちになり、そのまま沈んでいくケースが多いと言いますが、お腹を上にして顔を上げるイカ泳ぎは浮き続けてゆっくりと進むことができます。
イカポンチョはその姿勢が取りやすい作りになっています。
*富山ライフセービングクラブ 宮田真一さん
「パニックにならず呼吸もしやすい泳ぎ方なので、ライフセービング協会と水難救済会で広く普及している」
この「イカポンチョ」今月31日に行われる大みそかマラソンでもスタッフが着用して水辺の安全を呼び掛けることになっています。
*富山ライフセービングクラブ 宮田真一さん
「イカ泳ぎを知ってもらうことで水の事故が一件でも減ってほしい」