新年に皇居で行われる宮中の伝統行事『歌会始の儀』において東京学館新潟高校の生徒の作品が選ばれました。「気持ちを全開に出せた」と話す短歌について、選ばれた時の喜びの声を聞きました。

年のはじめに天皇皇后両陛下の前で古式ゆかしい節回しで短歌を披露する宮中行事『歌会始の儀』。

今回のお題は“明”で、全国から約1万5000首が寄せられる中、皇居で詠み上げられるのはわずか10首です。そんな中、県内からは…

【長谷川珠子アナウンサー】
「これまで8人の生徒の歌が歌会始の儀で詠まれている東京学館新潟。今回、9人目の入選者が現れました」

今回、選ばれた10人の中で最年少の入選者となったのが東京学館新潟高校2年の本間優大さんです。

【本間優大さん】
「入選したという連絡をもらったのは12月5日の僕の誕生日パーティーの途中だった。人生の中で最上級と呼べるほどの喜びがあった」

思わぬ誕生日プレゼントに驚きながらも、短歌と真剣に向き合ったご褒美だったと振り返る本間さん。一体どんな短歌を詠んだのでしょうか?

【本間優大さん】
「恋心を入れた。上の句の内容が“明”の内容、それと中学生のときの恋愛の内容の下の句がくっつくような感じ」

“明”にまつわる、ある現象を自身の抱いた恋心に例えたといいます。

【本間優大さん】
「聞いてポジティブな気持ちになるような短歌を作ったと自負している」

25年以上に渡り東京学館新潟で短歌の指導をしている田村教諭。本間さんの短歌について…

【田村裕 教諭】
「痺れる。本当に痺れる。入選とかにこだわらない部分ですごい歌が出てきた。結構長く生きているが、参ったな、痺れるなという感覚は本当にある」

短歌完成までの3カ月間、本間さんが巡らせた思いがうまく歌に落とし込めているのではないかと評価しました。

ずっと見守ってきたという本間さんの母親は努力が報われたのではと話します。

【本間さんの母・優子さん】
「優大らしく、その場を楽しんでという気持ちで送り出したい」

【本間優大さん】
「東京学館生らしく、威厳を持って(皇居に)入っていきたい」

普段なかなか口に出せない等身大の思いを31音に込めた本間さんの短歌。

歌会始の儀は来年1月14日に行われます。

NST新潟総合テレビ
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