東京電力は作業員に実施した「労働環境の改善に向けたアンケート」の結果を公表し、約4分の1にあたる23.3%の作業員が、作業をするうえでの放射線への不安について「多少ある」「ある」と回答していたことが分かった。
アンケートは2025年8月から9月にかけて実施され、東電社員を除く5,623人が回答。
「作業をするうえで放射線に対する不安はありますか」の問いに「ない」と回答したのが34.0%、「ほとんどない」が42.6%、「多少ある」が18.8%、「ある」が4.5%だった。
「ない」「ほとんどない」と回答した割合は2024年調査の59.7%から約17ポイント改善し76.6%。東京電力は全開2024年の調査結果について、2023年10月に発生した身体汚染事案や2024年2月に発生した放射性物質を含む水の漏えいなどが影響していると考えられる、としていて「作業員の皆様に安心して作業いただくには、トラブルの発生を防止することが肝要」として引き続き作業の点検やリスク要因の抽出などにより安全レベルの底上げを図りたいとした。