名古屋市西区での円頓寺商店街で2025年8月、豊臣秀吉像の首を折られた事件で、愛媛県警の警察官が犯行に及んだとみられることが分かりました。
■郷土が誇る「三英傑」に…首折ったのは”警察官”
市民ら:
「信じられない。しっかりと罰をと思います」
「クビだね。普通はやらない」
「名古屋の三英傑だから余計に」
名古屋の人たちから上がった驚きと怒りの声、その理由は…。
(リポート)
「痛々しく首が折られていた秀吉像ですが、その損壊に警察官が関わった疑いが強まっています」
今年8月、名古屋市西区の円頓寺商店街で首が折られ痛々しい姿で見つかった秀吉像。
周辺の防犯カメラの映像などから犯行に及んだとみられるのが、愛媛県警の男性警察官です。
捜査関係者によりますと、男性警察官は8月19日夜、酒に酔った状態で秀吉像の頭部を両手でつかみ、回して首部分を折ったとみられています。
男性警察官は愛媛県警本部の刑事部門に所属し、出張で愛知県を訪れていたということです。
さらに8月23日未明、西区に住む別の男性が秀吉像の首を足で蹴り落としたとみられることも判明しました。愛知県警は2人を器物損壊の疑いで書類送検する方針を固めました。
市民ら:
「首は嫌ですね。酔っぱらっていたからといって、(そういう行為は)理解できない」
「作られた人の思いをどうしてそういうね」
「警察官だろうが、なんだろうが、モノを壊すのはやってはいけないことだから、ちゃんと弁償してもらわないといけない」
■これまでもたびたび被害に…寄贈した男性は
秀吉像は12年前、織田信長や徳川家康などとともに、地元に住む男性から寄贈され円頓寺商店街の入り口に設置されました。
三英傑の像は、強化プラスチック製で、5年前には信長像の左腕がもぎ取られ、3年前には家康像が土台部分から倒され、今回の秀吉像とたびたび被害に遭っていました。
三英傑像を寄贈した男性が25日朝、東海テレビの取材に応じました。
寄贈した時田一弘さん:
「愛媛県の警察官だからびっくりした。道徳心に従って一杯飲んでも良識もって行動してもらいたいですね」
秀吉像は早ければ年内にも修復される見込みといいます。
愛媛県警は「本件に関与しているか否か現在確認中で、判明した事実に即して適切に対応する」としています。