プレスリリース配信元:ビースタイルグループ
「年齢」60.2%、「家事・育児・介護と両立」37.6%。年代別のハードルTOP5で傾向に違い~しゅふJOB総研調査~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『働き始めのハードル』をテーマに仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:713件)
■調査結果概要
1.働き始めのハードル・妨げ「希望する条件に合う求人が少ない」63.5%
2.働き始めようと考えるときのハードル・妨げになっているもの:年代別比較
3.働き始めようと考えるときのハードル・妨げ 年代別TOP5
4.フリーコメントより
1.働き始めのハードル・妨げ「希望する条件に合う求人が少ない」63.5%

2.働き始めようと考えるときのハードル・妨げになっているもの:年代別比較

3.働き始めようと考えるときのハードル・妨げ 年代別TOP5




4.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・年齢が上なので、若い方ばかりの職場は避けたい(40代:派遣社員)
・仕事の勘が戻るか、スキルが古くないか心配(50代:パート/アルバイト)
・シンプルに週40時間以外の選択肢が少な過ぎる(40代:派遣社員)
・長く勤められる先を見いだしたいと言う思いが強い為、躊躇しているのかも知れない(60代:今は働いていない)
・自分のスキルと、自分が望む案件(時給と稼働時間)がマッチするものが少ない(30代:派遣社員)
・勤務場所や時間等。体力面との兼ね合いが難しい(40代:パート/アルバイト)
・子育てが終わり、働きたいと思っても年齢がネックとなる。PC技術はある程度持っていてもやはり低賃金の職しかない。これだけ、社会や子供(学校の役員等)のために貢献してきても、やはり正社員で続けていて、一切PTA等に参加しない家庭の方が正解なのかと思うこの頃だ(50代:派遣社員)
・子どもの体調不良時に対応するのは私自身かと思うと、たくさん働きたくても二の足を踏んでしまう(40代:フリー/自営業)
・子供優先になると、土日、祝日勤務が必須になるとなかなか受からないことが多い(40代:今は働いていない)
・私の住んでいる地域ではまだまだ保育園不足で、働きたくても働けない。また、仕事内容よりも職場の人間関係がこわい(30代:パート/アルバイト)
・年齢重視の会社が未だに多いと感じる(40代:派遣社員)
・副業可能、勤務時間応相談と言いながら、副業したいとか残業不可能という希望を持っていると採用されない(50代:パート/アルバイト)
・子供の行事や通院など、夫のサポートが得られないことばかりか、自分の健康面での不安や通院もあるので、仕事に割ける時間が少なく、スケジュール管理も難しい(40代:パート/アルバイト)
・学童保育など子どもの預け先が確保出来ない場合がある(30代:派遣社員)
・新しい人間関係の構築に対する不安(50代:今は働いていない)
・ブランクが長いから(40代:今は働いていない)
・子供がまだ小さいことと、タトゥーがあるから(20代:フリー/自営業)
・猫を飼っていて正直、この子達を置いていく時間も考慮する為(40代:パート/アルバイト)
・事務の募集は若い子を求めているのでは…?と思っている(30代:今は働いていない)
・仕事をこなせるかどうかわからない不安(50代:パート/アルバイト)
・家事ができないほど無理して働く必要はない、誰も働いてと頼んでいないという家族の考えが気持ちをそいでいる(50代:派遣社員)
・最終的に定年制があると、あと何年しか働けないと言う制限がある 高齢になると働きたくても定年後仕事がないと言う不安がある(60代:契約社員)
・勤務時間、勤務地が限られること、扶養枠内であること、そもそも求人が近場でないことが妨げになっています(30代:今は働いていない)
・車を運転しないので、働く場所がバスで通える所と制限がある(50代:今は働いていない)
・仕事を探すときに働く先での具体的な業務内容のこまかい部分がわからない(40代:パート/アルバイト)
・3人の幼い子育てと仕事を両立する自信がない(30代:今は働いていない)
・一度、不採用を受けると、次への応募が怖くなる(40代:SOHO/在宅ワーク)
・年齢が上がるにつれて体力が厳しいことが多くなった。もっと柔軟に勤務時間が選べたら良いのに思う(50代:パート/アルバイト)
・完全在宅は全体的に多くないなと感じています(40代:パート/アルバイト)
・社員での勤務よりパート勤務が長く、年齢もエルダーなので見つかるか不安(40代:派遣社員)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
ライフイベントが生じるタイミングは人それぞれ異なり、仕事から離れたり再び始めたりするタイミングも異なります。仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「あなたが「働き始めよう」と考えるときに、ハードル・妨げになっているものは何ですか」と尋ねたところ、「希望する条件(時間・曜日・勤務地)に合う求人が少ない」が最も多く63.5%でした。主婦・主夫層の仕事選びは、条件の制約が多い様子が伺えます。さらに、「年齢が高くなることで採用されにくいと感じる」が60.2%で2位、「家事・育児・介護との両立が難しい」37.6%が3位と続きました。
年代別で比較すると、どのハードル・妨げが上位に来るかに傾向の違いが見られました。30代以下では「年齢が高くなることで採用されにくいと感じる」が5位である一方、 「家事・育児・介護との両立が難しい」が2位。40代では「職場の人間関係や雰囲気に馴染めるか不安」が5位に入っています。また、50代と60代以上では「年齢が高くなることで採用されにくいと感じる」が1位、「希望する条件(時間・曜日・勤務地)に合う求人が少ない」が2位となりました。フリーコメントには様々な声が寄せられましたが、中でも年齢がハードル・妨げになっているという声が多数見られました。年齢に関係なく、活躍できる可能性がある人材はたくさんいます。しかし、年齢がハードルになるという認識が広がっていると、せっかく求人を出しても応募が集まりづらくなってしまいます。年齢に対する先入観を持つことなく実績や能力で評価する姿勢を示す求人企業は、採用難の折、戦力となる人材を確保する可能性を高められる点で有利になるのではないでしょうか。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。

実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:713名(※)
調査実施日:2025年9月18日(木)~2025年9月30日(火)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください(ビースタイルホールディングス 広報 pr@b-style.net)
<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ

<ビースタイルグループについて>『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。

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