気象庁が台風17号の警戒呼びかけ

次々と海岸に押し寄せる高波。沖縄・糸満市の20日午前10時前の様子だ。
すでに台風17号の強風域に入っており、沖縄には、21日に最も接近するとみられている。

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その後、21日からの3連休にかけて日本列島に接近する見込みの大型の台風17号。

緊急会見を行った気象庁は、台風の進路上にある沖縄や九州に暴風や大雨への警戒を呼びかけるとともに「台風15号により大きな被害があった千葉県や伊豆諸島において、大雨警報や暴風警報を発表する可能性は低いですが、21日から23日にかけて断続的にやや強い風が吹き、雨が降るため、復旧活動にあたっては気象状況に十分留意してください」と、台風の進路から離れている千葉などの被災地へも注意を呼びかけた。

千葉はどうなる?

今回の台風17号では警報が出るほどの風が吹く可能性は低いとされているが、屋根の補修などに用いられているブルーシートが飛ばされる恐れがあるという。

20日も屋根の補修が行われていた千葉県館山市では…

屋根にブルーシートを取り付ける男性:
ブルーシートは間に合わせだから、当初の雨をしのぐくらい

ーー台風17号がくるが?

屋根にブルーシートを取り付ける男性:
自然現象だからしょうがないでしょう。どうせゴミで捨てるなら、(あるものを)使って、(屋根を)頑丈にした方がいい

宮城県からボランティアに来ていた男性は「今日中に影響のないようにみんな頑張っているけど、人数が足りない」と話す。

りんご台風に似た進路

今回の台風17号の予想進路は、1991年の台風19号で青森のリンゴが大打撃を受けたいわゆるリンゴ台風のものと似ている。最大瞬間風速は広島で58.9メートル、青森で53.9メートルと全国で猛烈な風が吹き、62人が亡くなり、1499人が負傷した。

日本海側を北上したリンゴ台風だが、そのときも進路から遠く離れた千葉では最大瞬間風速31.9メートルを観測しており、今回の台風17号は勢力は劣るが、十分な警戒が必要だ。

台風17号の進路を徹底解説 各地の雨、風のピークは?

3連休を直撃する台風17号。台風17号は現在大型の台風になっていて、今はスピードがかなりゆっくりとなっている。

すでに強風域に石垣島や沖縄本島などが入っているような状況で、このあとゆっくり北上していく見込み。特に、沖縄ではピークが21日になりそうで、21日の午前中に最も接近する
ことになる。

そのあと、21日にかけて少し東寄りに進路を変えながら、スピードを少しずつ上げながら進んでいく。
22日には、九州方面、そして23日になると日本海を進んで温帯低気圧に変わる予想になっている。

では、どの時間帯にどんな雨が降るのか。
20日夜から見ていくと、沖縄付近に活発な雨雲がところどころ出てきて、非常に激しい雨が
降るところも。
一方、前線の影響で湿った空気が入ってくるため、本州でも広い範囲で雨。

風の予想を見てみると、かなり強い風が予想される。沖縄だけではなく、21日の後半からは、特に西日本も一部強まってくる予想になっている。

22日は、特に西日本で警戒が必要。特に九州中心に暴風雨が予想される。22日の午後は、台風本体の活発な雨雲と離れていても局地的に雨が強まる。

23日の予想は台風による雨雲は日本海を進み、日中は北陸や北日本で風が強まる。午後は北日本では雨風が強まって横殴りの雨になりそう。夜も風が強いということで注意・警戒が必要。

ピークの時間帯をまとめてみると、沖縄では特に21日がピーク。そして、西日本は21日から警戒が必要だが、ピークは22日になりそう。23日になると北陸や北日本で風や雨が強まってくることになりそうなので、連休中は警戒が必要だ。

(Live News it! 9月20日放送より)