今週、小倉でスプリンターたちの熱き戦い、北九州記念・GⅢが行われる。
おととしまで8月に行われていた当レースは、去年、同舞台のCBC賞と入れ替わる形で6~7月開催へと変わった。
2008年を最後に1番人気が勝利しておらず、波乱が多いこのレース。
去年は3番人気のピューロマジックが勝利するも、2着に9番人気、3着には16番人気が入り、3連単の払戻しは79万8750円。2017年には、3連単の払戻しは107万8270円(3番人気→14番人気→15番人気)。さらに、2014年には395万馬券(8番人気→13番人気→17番人気)も飛び出している。
そして、大混戦ムードの今年も波乱の予感が漂う。
出世レース制したベテラン馬
近5年で3頭のGⅠ馬を輩出している春雷ステークス・L。
〈春雷ステークス勝ち馬のGⅠ馬〉
2021 ジャンダルム⇒2022 スプリンターズS
2023 マッドクール⇒2024 高松宮記念
2024 サトノレーヴ⇒2025 高松宮記念

今年、この出世レースを制したのは7歳のベテラン・ヨシノイースター。トップハンデの57.5kgを背負いながらも、勝ち切ってみせた。
5度目の重賞挑戦となる今回、トップハンデ58.0kgを背負い、待望のタイトル獲得に挑む。去年の北九州記念では勝ち馬と半馬身差で2着に敗れており、そのリベンジも果たせるかが注目だ。
古馬と初対戦の3歳勢

15番人気の低評価を覆し、3歳スプリントの登竜門、葵ステークス・GⅢを快勝したアブキールベイ。重賞連勝を決めて前走がフロックではないことを証明できるか。

そのアブキールベイの2着に入ったのは、クラスペディア。未勝利のまま挑んだGⅠで6着に入った実力馬は、2月のクロッカスS・Lで待望の初勝利を遂げた。これまで重賞では2回の2着を経験、悲願の重賞制覇を遂げられるか。
他には、去年の小倉2歳S・GⅢを制したエイシンワンドも古馬と初対戦を迎える。
6月パーフェクト勝利の4歳世代
6月の古馬混合重賞は芝・ダート(障害除く)含めて7レースあったが、そのすべてで勝利を収めたのは4歳馬だった。
〈6月古馬混合重賞(障害除く)勝ち馬一覧〉
目黒記念・GⅡ アドマイヤテラ(牡4)
安田記念・GⅠ ジャンタルマンタル(牡4)
函館SS・GⅢ カピリナ(牝4)
宝塚記念・GⅠ メイショウタバル(牡4)
府中牝馬S・GⅡ セキトバイースト(牝4)
しらさぎS・GⅢ キープカルム(牡4)
函館記念・GⅢ ヴェローチェエラ(牡4)
となれば、当然北九州記念に出走する4歳馬にも注目が集まる。
それがヤマニンアルリフラとロードフォアエースの2頭だ。

目下連勝中のヤマニンアルリフラは芝とダートで勝利を積み重ね、今回ついに重賞初挑戦となる。

一方のロードフォアエースも芝とダートを経験。キャリア13戦中12戦で連対。さらに芝・1200m戦に限れば、2勝2着5回と驚異の連対率100%を誇る。近3走はすべて2着、惜敗続きに終止符を打つことができるか。
北九州記念は7月6日(日)午後3時35分に発走する。
みんなのKEIBA 北九州記念・GⅢ
7月6日(日)午後3時から生放
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