岩屋外相は20日午前の記者会見で、交戦が激化するイスラエルとイランから、在留邦人のうちの希望者ら90人を日本政府が用意したバスを使って陸路で隣国に待避させたことを発表した。岩屋外相は「引き続き最大限の緊張感を持って邦人保護にあたる」と述べた。
在留邦人はイスラエルに約1000人、イランに約280人いるが、待避希望者と家族ら66人を乗せたバスが、イスラエル中部テルアビブから隣国ヨルダンに、21人を乗せたバスがイランの首都テヘランから隣国アゼルバイジャンにそれぞれ向かい、無事到着した。イランについては21日にも2回目の待避を実施する。
到着地では、政府の海外緊急展開チームや医務官が対応にあたり、待避者の健康に問題はないという。