18日も各地で猛暑日が続出。
神奈川、三重では熱中症の疑いで死者が出ています。
そんな中、外国人観光客からも悲鳴が。
暑すぎる灼熱の梅雨は18日も。
江戸の情緒を今に残す埼玉・川越市では、うだるような暑さに浴衣姿の外国人観光客からは悲鳴が上がります。
カナダ人観光客:
暑いです…暑い。帯は一番暑い。頭もめっちゃ暑い。
18日、猛暑日に迫る34.4度を観測した東京都心。
原宿の竹下通りに6月にオープンしたばかりのアイスクリーム専門店には、厳しい暑さから逃れてきた人たちの姿がありました。
客(50代):
暑くて死ぬ思いで…。生き返りました。
18日、全国で最も暑い37.6度を観測した岐阜・多治見市。
街では「もう夏じゃないかというぐらい暑い。今から夏が心配」という声が聞かれました。
三重・明和町では、熱中症の疑いで72歳の女性が死亡。
また、神奈川・小田原市では、90代の女性が自宅で意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認されました。熱中症の疑いが持たれています。
関東で一番暑かったのは群馬・桐生市の36.5度。
全国71地点で35度以上の猛暑日となり、2日連続で2025年最多を更新しました。
この暑さに慣れていない外国から来た観光客はどう対策しているのでしょうか。
東京・港区にあるカートのレンタル店を取材しました。
東京の観光地を公道カートで巡るツアーは、外国人観光客に大人気のアクティビティー。
しかし、炎天下の公道を走るため、熱中症になりやすいといいます。
車体の温度をサーモカメラで測定し、公道を走る前と後を見比べると、気温とエンジンの熱で車体が真っ赤に変わっていました。
「ALOHA GO-KART」では熱中症対策をしています。
公道カートの楽しみの1つ、アニメのキャラクターなどの着ぐるみ。
6月1日に取材した時には生地が分厚いコスプレの衣装がずらりと並んでいましたが、18日に外国人が着ていたのは浴衣。
ここ数日の暑さで薄手の衣装を増やしたといいます。
さらに、店が首を冷やすネッククーラーを特別に配布したのですが、慣れていない冷感グッズにアメリカから来た観光客は「私はいいわ」と困惑気味。
一方、カートには飲み物を入れるドリンクホルダーを特別に取り付けていました。
猛暑日に迫る暑さの中、出発。
東京タワーや渋谷のスクランブル交差点を走りました。
観光客は赤信号でカートが止まるたびに水分補給を欠かしませんでした。
アメリカ人観光客は「赤信号で止まっているときが一番熱を感じたよ。カートが走り出すと風が吹いて気持ちよかったね」「薄い浴衣の方がすごく涼しかったわ」と話しました。
ところ変わって、東京・北区にある商店街では、店の前に長い行列ができていました。
お目当ては、鶏のミンチにおからを混ぜて揚げたチキンボール。お値段は何と1個10円です。
訪れた人は「家族で来たので25個を2つか。おいしいし安いんで。暑いから助かります」と話しました。
揚げ物は暑い時こそよく売れるといいます。
気温が上がると自宅で調理するのは大変ということで、出来合いのものを買う人が多いといわれています。
揚げ物が飛ぶように売れる中、店の厨房では50度のグリルで鶏肉を焼く店長の姿がありました。
鳥大・大杉雄造店主:
すごいでしょ。全部(汗で)びっしょり。上着も下着も全部びっしょり。まんま水風呂入りたい。
そう言っていた店長が逃げ込んだのは…。
鳥大・大杉雄造店主:
ここ(冷凍庫)に入ります、一時的に。涼しい、すぐ冷えます。
冷凍庫でクールダウンをして暑さを乗り切ろうとしていました。
東京都内では18日、これまでに57人を熱中症の疑いで緊急搬送。90代の男性1人が重症です。
また、滋賀・東近江市でも、93歳の男性が熱中症の疑いで搬送されています。
危険な暑さのピークは越えたものの、19日も続く見込みです。