三重県の男性獣医師が、マダニによる感染症の疑いがある猫を治療をしたあと、呼吸困難などの症状で亡くなっていたことがわかりました。
三重県獣医師会によりますと、県内で動物病院を開業する高齢の男性獣医師は2025年4月、マダニが媒介するウイルスによる感染症・重症熱性血小板減少症候群=SFTSにかかった猫を入院させ治療にあたっていました。
5月になり、男性獣医師は猫の治療をしたあとに呼吸困難などの症状を訴えて病院に運ばれましたが、数日後に入院先で亡くなったということです。
検査の結果、男性獣医師はSFTSウイルスに感染していたことがわかりましたが、マダニに噛まれた痕はなく、感染経路はわかっていません。
SFTSウイルスはネコやイヌの体液からの感染も報告されていて、県は接触後に手を洗うなどの注意を呼びかけています。
※画像は国立健康危機管理研究機構提供