北海道後志地方の倶知安町で、無許可で大規模な森林伐採が行われていた問題で13日、林地開発を担っていた事業者から木を植え直す復旧計画書が9日に提出されていたことがわかりました。

 羊蹄山のふもとの倶知安町巽(たつみ)地区では、外国籍とみられる人物が発注した事業を請け負った事業者が、巨大な住宅2棟を建てるために、遅くとも2023年夏から、森林法に基づく必要な届け出を道や町にしないまま、森林伐採を行っています。

 道が4日に立ち入り調査を行った結果、約3.9ヘクタールの森林が、開発許可を受けないまま伐採されていたことが判明しました。

 翌5日に中止勧告と復旧工事計画書の提出を事業者に指示したところ、9日に事業者から「6月中に2.7ヘクタール木を植え直す作業を終える」という内容の復旧計画書が提出されました。計画書では、残り1.2ヘクタールをどうするのかは「検討中」としているということです。

 さらに、この場所で住宅の建築を担当していた別の札幌の事業者が、建築基準法に基づき事前に必要な確認申請をしないまま、住宅を建てていたことなども判明しました。

 ”違法森林伐採問題”について鈴木直道知事は13日の会見で、「悪質性があると思う。手続きがなされてないのは遺憾。無秩序に開発が行われないよう、森林伐採や土地開発に関わるルールの徹底をしていく」と述べました。

北海道文化放送
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