島根・松江市出身のプロボクサー三代大訓選手。
日本時間の6月15日にアメリカ・ニューヨークで世界ライト級チャンピオンへの挑戦権をかけた試合に臨みます。
対するは、2021年東京オリンピックの金メダリストで、プロ転向後は5戦全勝うち2KOという超難敵です。決戦を前に決意を聞きました。

切れのあるジャブ!そして正確無比なコンビネーション。三代大訓選手30歳(横浜光ボクシングジム)。
2025年3月にライト級日本チャンピオンのタイトルを返上。世界に挑戦する機会をうかがっていました。いよいよ日本時間の6月15日、世界ライト級王者への挑戦権を試合に臨みます。

三代大訓選手:
持ってるなと、すごく大きなチャンスなので、なかなか決まるもんじゃないですし、そこは運も含めて持ってるなと思いました。

世界ランキング5位の三代選手、今回対戦するのは世界ランク3位のアンディ・クルス選手29歳(キューバ)。
2021年東京オリンピック・ライト級の金メダリストで、世界選手権3連覇の実績を引っ提げプロに転向。ここまで5戦全勝、2KO勝ちを収めている「超」難敵です。

三代大訓選手:
オリンピック金メダリストということで、僕もアマチュアでやってたのでその凄さは身を持って分かるので、すごく大きな試合になる。しんどい試合にはなると思うんですけど、こういうチャンスなんで行きたいと思います。

三代選手は松江市出身。高校時代にボクシングを始め、市内のジムで基礎を作りました。中央大学に進学後、アマチュアの世界で腕を磨き、プロに転向。日本チャンピオンの栄光もつかみました。キャリア15年で戦績は19戦17勝うち6KO!実績十分で満を持して臨む世界タイトルへの道。勝てば、ライト級王者決定戦の挑戦権を獲得します。

三代大訓選手:
島根でボクシングを始めて、集大成となる試合をアメリカニューヨークでできるので、覚悟を持って試合をする姿を見せたい。

所属する横浜光ボクシングジムの石井会長。三代選手が重ねてきた経験は、今回の相手にも十分生きると分析します。

横浜光ボクシングジム・石井一太郎会長:
相手が世界的に注目されてる選手です。ライト級のチャンピオンよりも評価が高い選手なんです。プロのキャリアは三代の方が長いですし、空間の把握能力がたけているので、試合の中で相手のリズムを見切っていく能力がすごくズバ抜けていると思います。試合が1ラウンド、2ラウンド、3ラウンドと進むにつれて、どんどん自分のペースに持っていくという選手なんです。本人の強みを生かした戦い方ができればと思っています。

ラウンドを重ねれば、三代のペース!難敵に競り勝つ可能性があると分析しました。

取材したこの日は、試合の約3週間前…。「世界屈指のテクニシャン」をイメージしながらトレーニングを重ねていました。

三代大訓選手:
警戒する所はたくさんある。特にスピードやアマチュア最高峰のテクニック、ディフェンス能力ですね。
自分の長所であるジャブをどんどん当てていきたいし、試合展開を読んで戦略を自分が勝てる方に持っていきたい。

横浜光ボクシングジム・石井一太郎会長:
この試合で勝つというのは、日本のファンの方だけじゃなく、世界のボクシングファンに対して三代という名前を売る機会になりますので、相手は”化け物”ですけど、食らいついて行ってほしいと思っています。

決戦の舞台は、ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン。スポーツ、エンターテインメントの聖地で日本時間の15日、世界が注目する中、ゴングが響きます。

三代大訓選手:
自分はこれまで国内の試合でも下馬評は何回も覆しているので、この試合もそれ同様に覆して勝ちたいです。

TSKさんいん中央テレビ
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