東日本大震災で全壊し復旧が進められてきた岩手県陸前高田市の県指定文化財「旧吉田家住宅主屋」が完成し、5月20日に報道陣に公開されました。
陸前高田市気仙町の「吉田家住宅」は、江戸時代に仙台藩主・伊達政宗から気仙郡を治める役人を任命されていた吉田家が1802年に建てたものです。
14年前の津波で全壊しましたが、がれきの中から梁など大量の部材を集め、それを組み立てる形で主屋の復旧が進めれ、5月に完成しました。
復旧した主屋は木造2階建てで延べ床面積が317平方メートル余り、総事業費は約10億2000万円でした。
このうち津波で被害を受けた梁は当時のままの技法で再現されていて、復旧に携わった気仙大工の卓越した技能の高さが見て取れます。
復旧にあたった藤原出穂棟梁
「大変だった、その場所に戻す(復旧する)ことが。これから皆に長く愛されて(ほしい)」
旧吉田家住宅主屋の一般公開は5月23日の午後1時から行われます。