【江藤拓農水大臣】
「間違っていたものであれば撤回すべきであって、潔くなかったなと思っている」

「コメを買ったことがない」と佐賀市で発言し、批判が集まった江藤大臣。県内のコメ農家からも、怒りの声があがりました。

【唐津市のコメ農家】
「我が国の農業を引っ張っていく人。思っていても言ったらいかん」
【玄海町のコメ農家】
「消費者の気持ちも分かってないし生産者の気持ちも分かっていない。生産者と消費者を“逆なで”したような言い方。お前コメ作ってみろと。食べなくていいから作ってみろと」
【みやき町のコメ農家】
「ただでさえ栽培状況がきつい中、収入が低いと言われる農業。やる気が失せる」

講演のなかで江藤大臣は、“備蓄米を玄米のままでも流通させる”との考えを示しました。ただ、その玄米について…。

【江藤拓農水大臣】
「わざとじゃないけど、いろんなものが混ざっている。黒いやつとか、石とか入っている」

この発言についても、県内の販売店は憤りの声が。

【大塚米穀店 大塚乾祐社長】
「“玄米は異物・石が入っている、変なものが入っている”“すべての玄米にそういうものが入っている”と誤解されかねないような発言」

この店では毎年、約1000トンの玄米を農家から直接仕入れています。このうち玄米のまま販売する分は、全て機械で不純物を取り除いて出荷しています。

【大塚米穀店 大塚乾祐社長】
「安全なものを届けるために設備投資をして手間をかけて玄米も出荷している。当然、生産者も手間ひまかけてしている中でこの発言はちょっと許せない」

一方、スーパーではコメの在庫不足や、価格の高騰が続いています。消費者は…。

【買い物客】
「庶民は米不足で困っているのに大臣はなんて優雅なんだろうと思って呆れた。」
【買い物客】
「米の消費量が多いので直にダメージがきている状況なので上の立場の方が消費者のことを考えていただけたらと思う」
【買い物客】
「なんてこと言っているのだろうかと思った。庶民の方のことは全然考えていないんだなと思った」

江藤大臣は20日、自身の発言を撤回するとした上で大臣を続投する考えを示しました。

【江藤拓農水大臣】
「国民にお許しをいただいて、最後まで私が責任を取るところまでやらせていただきたい」

サガテレビ
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