全国で真夏日が続出した20日。
東京・お台場では、多くの人が早すぎる夏を満喫していました。

外国人観光客は熱中症対策もばっちり。
帽子にサングラス、日焼け止めに水分をごくごく。

この暑さの中、ランニングをする女性の姿が。
ランニング歴10年の女性(50代)は「今日は50kmくらい(走る)。荒川から(台場まで)走ってきてます」と話します。
大きなマスクとサンバイザーでフルマラソン超えを目指していました。

まだ5月のはずですが、子供たちはすでに夏気分となっていました。

府中市郷土の森博物館では、水遊びする子供たちの姿が見られ、「楽しい。めちゃくちゃ冷たい」と話しました。
子供よりもはしゃぐ大人の姿も。

一方、東京・浅草では、雷門の陰になっている部分で休む人の姿が見られました。

20日の東京都心は31.1度と2025年初の真夏日となりました。

この季節外れの暑さの中、多くの外国人観光客が着ていたのは着物。

暑くないか聞くと、アメリカからの観光客は「暑くて死にそう。今日の日差しはやばい!」と話しました。

全国では2025年最多となる210地点で真夏日を記録しました。

東京都内のクリニックには、熱中症の症状を訴える患者が。

学校へ向かう電車内で体調が悪くなったという男性は、「息苦しさと手のしびれみたいな…これはまずいなと。歩くのもふらついて…」と話しました。

東京都内では20日、12人が熱中症とみられる症状で救急搬送されました。

早くも真夏日が到来する中、浅草の街には颯爽と人力車が走っていました。

客が乗る人力車の重さは約250kg。
これを引いて、観光客が多い夏は1日18kmほど走るといいます。
季節外れの暑さに車夫は汗だくとなっていました。

東京力車・新井里穂さん:
だいぶ汗がジワジワきています。だいぶ暑さが…。水分がもっていかれる…。

6月から義務化されるのが、職場での熱中症対策。

暑さ指数28度以上または気温31度以上の屋外で連続1時間以上、または1日4時間を超える作業では事業者が適切な対策をとる必要があります。

観光客の案内を終えた車夫がやってきたのは休憩所。
冷蔵庫の中には、ゼリー飲料やキンキンに冷やしたスポーツドリンクが。

新井さんも早速、栄養を補給。

休憩室には塩分タブレットや冷感スプレーなどが常備。
こうした対策を怠った場合は50万円以下の罰金などが科されます。

10分の休憩を終え、再び観光客が待つ雷門へと戻っていきました。

東京力車・新井里穂さん:
今までは自分で休憩時間を見つけて、時間も全然決まっていない状態で休憩していたが、(義務化で)会社としてサポートしてくれると思うのでありがたい。

各地で季節外れの暑さとなった20日。
21日も7月上旬並みの暑さが続きますが、今週末は雨が降る予報で寒暖差が大きくなりそうです。