「私はコメは買ったことがない。売るほどある」と発言した江藤農水相について、石破首相は20日朝、記者団に対し、続投させる考えを示しました。
国会記者会館から、フジテレビ政治部・阿部桃子記者が中継でお伝えします。
石破首相は「任命権者として責任を痛感している」とした上で、江藤農水相の続投を表明しましたが、コメの高騰が続く中での発言に政府与党内で政権へのダメージを懸念する声が出ています。
石破首相:
コメの価格高騰に対して、きちんとした答えを出すというのが農水大臣の今の仕事なので、きちんと答えを出してもらいたい。
江藤農水相:
私自身が備蓄米の放出を決断した本人でもあるので、(石破首相の)お許しをいただいて、最後までやらせていただきたい。
江藤農水相の発言をめぐり、公明党の西田幹事長は20日朝、与党幹部の会合で自民党の森山幹事長に対し「極めて不適切だ」と苦言を呈しました。
自民党内からは「辞めさせていれば支持率が上がったと思う」との声も出ています。
国民民主党・玉木代表:
首を取るみたいなことは言わないが、その分、結果を出してほしい。結果が出ないなら、それはまさに職責に関わることなので、まさに進退が問われるし、むしろ政権の是非が問われる。
また、立憲民主党も午後の衆議院本会議で続投を決めた石破首相の判断をただす方針です。
江藤農水相の発言を受け、コメ高騰をめぐる野党の追及は厳しくなりそうです。