花びらを使って描かれた幻想的な「ペタルアート」の作品展が鹿児島市で開かれています。
山根アナウンサーのリポートです。
山根美乃梨アナウンサー
「これらの色鮮やかな作品たち、よく見ると、すべて花びらで描かれているんです」
鹿児島市のマルヤガーデンズで15日から始まった「ミヤギタケオ ペタルアート展」。
ペタルとは花びらのこと。
漫画本で挟み、10年以上自然乾燥させた花びらを手作業で貼り合わせる技法で、鹿児島県垂水市出身のアーティスト、ミヤギタケオさんが生み出しました。
こちらはミヤギさんが幼い頃見た懐かしい風景をもとにつくられました。
ペタルアーティスト・ミヤギタケオさん
「花の脈がきれいに見えていたのでバラを遠くの山に使えないかというところで遊んでみた」
こちらは制作期間2か月、約2000枚の花びらを使った大作です。
もくもくと噴煙をあげる壮大な桜島。
花びらの繊維で山肌のダイナミックさを表現しました。
噴煙がカラフルなのは、桜島のかわいらしさを感じてほしいという思いからです。
ペタルアーティスト・ミヤギタケオさん
「一片一片の花びらをとって本に挟むことによって、10年寝かせるとまた新たな材料になって、その花びらが生き返ってこういう作品によみがえってくる、生命線みたいなものを一緒に感じてもらえたら」
訪れた人は、花びらが織りなす奥行きのある世界に引き込まれていました。
10年来のファン
「色彩感覚、デザインの感覚が抜きん出ていると思った。一度で気に入った。好みです」
来場者
「20年前の花びらを使っていると聞くと感慨深いものがあって、こういう素敵な作品に生まれ変わるというのがすごく驚きで感動した」
『ミヤギタケオペタルアート展』は鹿児島市のマルヤガーデンズで5月20日まで開かれています。