16日午後5時半過ぎ、会見を開いたフジテレビの清水賢治社長。
16日、取締役会を開いたフジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングスの新たな取締役候補4人を発表しました。
元ファミリーマート社長の澤田貴司氏や、多摩大学大学院教授の堀内勉氏、弁護士の花田さおり氏ら4人。
6月予定されている株主総会に人事案を提案します。
フジテレビ・清水賢治社長:
澤田さんの経営者としてのやり方が現場を徹底的に知ること。それを経営に生かすんだというやり方は極めて実行力のある、行動力のある方だと私は思いました。
そして4月、アメリカの投資ファンドダルトン・インベストメンツはSBIホールディングスの北尾氏ら、独自に12人の取締役候補を提案していましたが、そのメンバーは含まれませんでした。
ダルトン側が指摘していた課題について「すでにより踏み込んだ対応がなされているか事実認識が異なる」などとして、反対意見を表明しています。
フジテレビ・清水賢治社長:
北尾さんの今までの実績も含めて、極めて尊敬するべき方かと思っております。ただ先ほどのご説明通り、我々の考え方で進めてきた改革プラン、そしてそれを実行するための最適の候補者の取締役会の構成などをすでに進めておりましたので、その中ではこの取締役会の構成が最適であると判断したまでです。
また、当面の経営指針として「改革アクションプラン」を策定し、強みを持つコンテンツを基軸に多様な収益機会を得る事業構造へ転換することなどを明らかにしました。
中長期的な企業価値の向上に向けて、政策保有株1000億円超を3年以内に売却するなどして、5年間で2500億円規模の成長投資を行うとしています。
株主への還元なども強化し、ROE(自己資本利益率)の8%以上の達成を目指す方針です。