岡山県吉備中央町のふるさと納税を巡って、返礼品のコメの調達費用が、法律で定められた上限を超えていた可能性がある問題で、5月16日、国の担当者が町役場でヒアリングを行いました。
16日朝、総務省市町村税課の担当者が町役場を訪れ、コメの生産者に支払っていた「支援金」の認識などについて聞き取ったということです。
吉備中央町は2024年度のふるさと納税で1万1000円の寄付に対し、コメ15キロを返礼品としていて町内の生産者からコメ60キロ当たり、1万1000円で買い取っていました。
そして代金とは別に「支援金」として、コメ60キロ当たり1万円を支払っていたということです。ふるさと納税の返礼品の調達費用は法律で、寄付額の30%までと定められていて、2024年度は代金と支援金を合わせると47.7%となり地方税法違反の可能性が指摘されています。
町は、「支援金は農業政策の一つで、農家を支援する目的で支払っているもので、調達費用とは別」という考え方を示していて、今後、国の判断を待ちたいとしています。