国に無登録で海外の業者への投資を勧誘したとして金融商品取引法違反の罪に問われている男に、岡山地方裁判所は5月16日、懲役2年6カ月、執行猶予4年、罰金300万円の判決を言い渡しました。

判決などによりますと千葉市の会社員、井上昂大被告(32)は2019年8月から翌年の10月にかけ東京の宣伝広告会社の社長ら6人と共謀し、国に登録せずに元本保証をうたい海外ファンドへの出資金を募ったものです。

全国の投資家から約44億円を集めたとみられていて、井上被告は海外ファンドを共犯者に紹介し、出資の勧誘を促す指南役とされています。

岡山地裁の國宗省吾裁判官は、井上被告が果たした役割は犯行に必要不可欠で、責任は他の共犯者と比べて重いと指摘。そのうえで井上被告が、すでに一部を弁償し、今後、投資業を行わないと反省の態度を示していることなどから懲役3年、罰金400万円の求刑に対し、懲役2年6カ月、執行猶予4年、罰金300万円の判決を言い渡しました。

岡山放送
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