ブラジル・サンパウロに現れた真っ青な池。
空の色を反射して青いわけではありません。
池の水そのものが濃い青色に染まっています。
池にすむ生き物にも異変が。
水面を進む2羽の鳥の体を見てみると、頭から尻尾の羽まで青くなっています。
この2羽だけではありません。
何羽もの鳥の体が青く染まっています。
さらに、この池がある公園にすみ着いているとみられるカピバラの顔もうっすら青色に。
以前は普通の池でしたが、1日で真っ青になったというこの池。
何が起きたのでしょうか。
その原因は化学薬品。
現地の報道によると、薬品を積んだトラックはドライバーが降りたあと無人の状態で街灯に衝突。
漏れ出た薬品が、事故現場から約50メートル離れたマンホールを通って、この池に流れ込んだということです。
民間防衛隊:
高速道路で発生したこの事故は、酢酸をベースとした有機化学製品が漏れ出しました。酢の臭いがして、発泡スチロールの箱や卵パックに使用されている染料です。
池に薬品が流れ込んだ影響で魚も青く変色。
大量に死んでいました。
民間防衛隊:
当初、魚の死骸が数匹出ましたが、今日もまだ出ています。この薬品の影響を軽減するための措置がとられています。
流れ出した薬品は腐食性があるため、町と州、さらに複数のNGOが協力して、動物の救出と保護に動き出しています。