愛知・犬山市で墜落した航空自衛隊のT-4練習機にフライトデータレコーダーが搭載されていなかったことを受け、中谷防衛相は15日、全ての同型機への搭載を早急に進めたい考えを示した。
フライトデータレコーダーは、飛行した時間や高度・速度などを記録する装置だが、今回の事故機には搭載されておらず、原因究明が難航する恐れがある。
導入の時期が古いT-4では空自が保有している197機のうち約60機にフライトデータレコーダーが搭載されていないということで、中谷防衛相は「搭載について速やかに努力するよう指示した」と明らかにした。
一方、全てのT-4が事故を受けて飛行を見合わせているが内倉航空幕僚長は記者会見で、T-4全機の点検を指示したとした上で、「点検を完了し、必要な安全教育を実施した後に(飛行を)再開したい」と述べた。