15日朝、JR札幌駅の構内で、運転士の操作ミスにより列車の非常ブレーキが作動して乗客4人がけがをしたことが分かりました。
乗客がけがをしたのは「あいの里公園駅」発「札幌」行きの普通列車(6両編成・約560人乗車)です。
午前8時10分ごろ札幌駅構内で、時速22キロで走行中に非常ブレーキが作動し停車しました。
これにより乗客4人から転倒するなどしてけがをしたとJR北海道に申告がありました。
4人はいずれも救急車で搬送されておらず、歩いて目的地へ向かったということです。
JR北海道によりますと、非常ブレーキが作動したのは運転士のミスによるものでした。
当時、札幌駅構内では自動列車停止装置(ATS)の地上設備に不具合が生じており、事前に運転士に伝えられていました。
運転士は非常ブレーキが作動しないようにスイッチを操作する必要がありましたが、忘れていたということです。
運転士は60代のベテランでした。
JR北海道は、「お客様にご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。点呼及び掲示による注意喚起を実施するとともに今後の指導訓練において、本事象の周知、ATS故障時の取り扱いに対する再教育を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。
ATSの設備不具合については原因を調査中ですが、機器の交換を終え正常に稼働しています。