トラックによる「巻き込み事故」の怖さを知ってもらおうと、兵庫県相生市の小学校で”体験型”の交通安全教室が行われました。
15日、相生市の小学校のグラウンドに用意された模擬交差点に立つ全長1mの人形。
児童20人ほどが見守る中、人形の横を走ってきた大型トラックが角を曲がろうとした瞬間…
人形を跳ね飛ばしました。
【児童】「こわい!」「見たくない!」
■巻き込み事故の原因は車が曲がる際に後輪が前輪よりも内側を通る「内輪差」
兵庫県警相生署などが開いたのはトラックによる巻き込み事故を再現した交通安全教室です。
巻き込み事故の原因となる、車が曲がる際に後輪が前輪よりも内側を通る「内輪差」を知ってもらおうと行われました。
兵庫県警によると、去年1年間で県内で小学生以下が巻き込まれる交通事故は1073件発生していて、このうち巻き込み事故は5件発生しています。
■身長1メートル程度では「運転席から見えない」
さらに子どもたちは実際にトラックの運転席に乗り込み、トラックのわきに置かれた身長1メートルほどの人形を確認。
運転席から見えないことで「死角」について体験しながら学びました。
■子どもたちに「死角の怖さ認識して」
【参加した児童】「ほんまに見えんかった」
【参加した児童】「運転席から見えないなんて知らんかったし、命守るためにも気を付けないとあかんなって思った」
兵庫県相生警察署交通課の早見周作警部補は「運転手にしかわからない死角の怖さを子どもたちに認識してもらい生活してほしい」と呼びかけました。