名古屋市は2025年5月14日、2日連続の夏日となりました。この先も暑さが続く見込みで「食中毒」 にも注意が必要です。
■気温20度を超えたら…食中毒の“危険温度帯”
東海地方は、高気圧に覆われて晴れ間が広がったところが多く、名古屋の14日の最高気温は26.6度と、2日連続の夏日になりました。
千種区にある東山動植物園の動物たちも、まだ暑さに慣れていないのか、ぐったりした様子です。
来園した家族:
「すごく暑いですね、日差しが強くて」
「水分だけはしっかり取ろうかなと。ここまで(暑い)とは思っていなかったんですけど、長袖で来ちゃった」
来園した別の家族:
「今日は暑いですね。(対策は)水分と日傘ですね。日傘は子供用」
「(子供は帽子を)かぶってもすぐ脱いじゃうんですよ、嫌だって」
保育園の園児たちが、家族と一緒に遠足に来ていました。お弁当の時間には、お母さんが前夜から作ったという、ハムで作った花がきれいな「キャラ弁」もみられました。
でも、気を付けなければいけないのが、「細菌性の食中毒」です。
来園者:
「(対策は)何もしていない」
「来たら早めに食べようというぐらいですね」
別の来園者:
「今日はそんなにしていないですけど、保冷剤を入れるのと、100均でお弁当用の抗菌フィルムが売っているので、それを入れたりとか」
名古屋市食品衛生課によりますと、20度以上は菌が増えやすく、「危険温度帯」と呼ばれています。東海地方はこの先も気温が高い日が続く見込みで、注意が必要です。
■「ごはん」と「おにぎり」 食中毒のリスクが低いのは?
お弁当の食中毒対策に役立つテクニックを、名古屋文理大学短期大学部の佐藤生一名誉教授に聞きました。
「梅干し」は菌の繁殖を抑える効果を期待して入れる人が多いですが、佐藤名誉教授によると、「日の丸弁当」よりも、梅干しを細かくして全体にまぶした方がより効果を発揮するそうです。
ミニトマトは、くぼみの所に菌が残りやすく、ヘタを取ってから弁当に入れることや、ブロッコリーはゆでた後、しっかり水気をとることなどが大事だということです。
「ごはん」と「おにぎり」では、「ごはん」のほうが食中毒のリスクは低くなります。
おにぎりは素手で握ると、手についている黄色ブドウ球菌が繁殖してしまうおそれがあります。
塩を好む菌もいるため、ごはんを十分に冷ましてから弁当箱に詰める方が、リスクが少ないということです。