からっと晴れた福島県福島市、青空の下で行われていたのが毎年恒例となっている鼓笛パレード。5月14日の福島市の最高気温は27℃、13日に引き続き夏日となり、まちなかでは参加した子どもたちも、応援する保護者も、熱い盛り上がりを見せていた。
■48回目の鼓笛パレード
福島市で行われた恒例の小学校鼓笛パレード。
参加した児童は「晴れてて元気にできました」「緊張したっすけど、まぁできたのでよかったです」と話す。沿道の保護者は「こんな暑い中、練習したものを本番で発揮できてとても感動しました」「うちの最後の孫の6年生のを最後観たいと思いまして」と話す。
14日の福島県内は気温も上がり、福島で27.3℃、二本松で26.7℃など県内の14カ所で夏日を記録。会場では熱中症対策にスポーツドリンクが提供されていた。
今年は市内42の小学校から約2900人の児童が参加、中には初出場の学校も…。
■統合で初出場の松陵義務教育学校
「足の動きはとってもいいのでピーピーピピピで完全にとまるるんですよね?その時足もピタッと揃えるようにしましょう」3つの小学校が統合して、2025年4月に開校した「松陵義務教育学校」。福島市ゆかりの音楽家・大友良英さんが作詞作曲した校歌を統合前から練習に励んできた。
児童は「初めての校歌なので、みんなにもっと知ってもらえるように綺麗な音色でやりたいです」と話した。
そして、迎えた本番…松陵義務教育学校の児童は「やっぱり練習をたくさんしてきたのでその成果が出たと思います」「練習ではみんなで1つ1つの動きを合わせるのが大変だったので、そこを頑張って練習してできるようになりました」と話した。
■親子で代々参加
一方、長年続く鼓笛パレードならでは、親子代々で受け継がれる効果もある。
渡利小学校でフラッグを務める佐藤結菜さんを追いかけるのは、母裕美さん。親子3代で渡利小学校出身だ。自身が25年前に演奏した校歌を聞いて思いが溢れる。
母・佐藤裕美さんは「自分も演奏した校歌だったので、なんかもう思い入れと言うか一緒に弾いてる気分と言うかなんかすごいよかったです」と話し、娘の結菜さんは「お母さんたち意外に色んな人が見てて、それも緊張して失敗しないで出来るかなと思ったけど、ちゃんとできてよかったです」と話した。
新しい歴史や親子の思いをつないでいく鼓笛パレード。14日は福島市のほか本宮市でも行われた。