「このままでは懲役刑に処せられる」など警察官を名乗る男のニセ電話の内容を信じ込み、福岡県大野城市の38歳の男性が現金1276万円をだまし取られていたことがわかりました。
福岡県警は被害者の男性に送られてきたニセの逮捕状の画像を公開し、注意を呼びかけています。
こちらが被害者の男性に送られてきた“逮捕状”の画像です(画像提供:福岡県警)。
春日警察署によりますと5月11日、大野城市の会社員の男性(38)の携帯電話に警察官を名乗る男から電話があり「あなたの口座が犯罪に使われている。今から兵庫県警に転送する」などと言われました。
電話が切れた後、続いて兵庫県警の警察官を名乗る男から電話があり「あなたの口座を犯人が使っていた」「あなたの口座を使って6,000万円くらいだまし取っていた」「このままではあなたは懲役3年から10年の刑に処せられる」などと告げられました。
そして男性はSNSに誘導され、逮捕状のような画像が送られてきて「あなたの口座が利用できるか調査する必要があるため、指定する口座に現金を振り込んで欲しい」などと指示されたため、男性は12日から13日にかけて3回にわたり現金1276万円を振り込み、だまし取られたということです。
男性は兵庫県警の警察官を名乗る男とビデオ通話でもやり取りしていました。
警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽「+1」や「+44」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な場合は発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう。
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「捜査のためにお金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら」「SNSで取調べ」「資金調査」の文言が出たら電話をすぐに切りましょう。
と注意を呼びかけています。