この夏に実施される参議院選挙で、兵庫選挙区は改選数が「3」の中、13日にNHK党の立花党首が立候補を正式に表明したことで、これまでにあわせて10人が立候補を表明しています。
立候補を表明している人を紹介します。
自民党の現職・加田裕之さん(54)。
元兵庫県議会議員で、2019年の参院選で当選し、法務大臣政務官などを務めました。
自身のSNSでは、物価高対策に取り組むとして、「食料品価格だけでなく、エネルギー価格、資材価格すべてのものに対して複合的な物価対策をしていかなければ効果はない」として「賃上げ、所得を増やすことが必要」と訴えています。
公明党の現職・高橋光男さん(48)。
元外交官で、神戸空港の国際化を実現したと実績をアピールし、高騰が続いたコメ価格への対策や同世代に当たる「就職氷河期世代」への支援に取り組みたいと訴えています。
【公明党・高橋光男さん】「就職氷河期世代への支援は本腰を入れてやっていかないといけないと思います。まだまだ足りないなと思うのが実感で、社会が光を当てて、手を差し伸べていかないといけない。同世代に貢献したい気持ちが強くあります」
日本維新の会の吉平敏孝さん(44)。
維新は、6年前の参議院選挙で当選し、去年の兵庫県知事選挙で落選した清水貴之さんの擁立も検討していましたが、本人が辞退。
吉平さんは元商社社員で、去年の衆議院選挙には東京3区に立候補していましたが、家庭の事情などから地元の兵庫県(淡路島出身)からの出馬を決めました。
【吉平敏孝さん】「関西は元気がある、兵庫は人口が減少しているのを盛り返したい。教育費の無償化、兵庫県の子供たちが兵庫で学んで、兵庫に残って仕事をしたいと思ってもらえるように。経済が活性化しなければ兵庫県の人口は増えない」
参政党の藤原誠也さん(36)。
建築士事務所の代表で、2022年の参議院選挙をきっかけに政治に興味を持ったということで、去年の衆議院選挙には兵庫10区から立候補しました。
本人のSNSなどによると、偏ったメディアの報道や添加物や農薬など食の安全性にも危機感を持っていて、子どもたちやもっと先の世代のために自分にできることをやろうという思いで活動を始めたということです。
無所属の泉房穂さん(61)。
前の明石市長、元衆議院議員で、明石市長時代には子育て政策を充実させ、注目されました。
議員への暴言をきっかけにおととし政治家を引退していましたが、今回、無所属で出馬し、「国民が使えるお金を増やすこと」を主な政策に掲げています。
【泉房穂さん】「永田町は政局、党利党略・私利私欲。誰も国民を助けないのであれば自分が助けに行く」「税金を下げ、保険料を下げ、様々な負担を軽減し物価を抑制する。やることははっきりしている」
共産党の金田峰生さん(59)。
兵庫県議を務めた経験があります。
「命・暮らし・尊厳を大切にする社会を実現したい」と話し、経済政策の転換が必要だと訴えます。
【金田峰生さん】「コメの値段が2倍以上に跳ね上がる。賃金は実質マイナスに。学費が高すぎて進学をあきらめる人がいる。賃上げ、減税、教育の負担軽減。それを実現させたい」
国民民主党の多田ひとみさん(45)。
元経済産業省の官僚で、監査法人に勤務していました。
子育てや親の介護でキャリアの中断があったとして、その経験から党が掲げる『手取りを増やす政策の実現』を訴えます。
【多田ひとみさん】「子育て介護を経験した立場から、働く人、一人ひとりの手取りを増やすことが暮らしを温める。暮らしが温まれば社会が安定する。その結果、経済が発展する。その思いがある」
れいわ新選組の米村明美さん(65)。
元大学教授、元ユネスコ職員で、海外で活動した経験からも「行き過ぎた資本主義で格差が拡大している」と指摘し、党の政策の実現を訴えます。
【米村明美さん】「日本では2人に1人の大学生が奨学金という名の借金を背負わされ、子ども食堂という民間のチャリティーで子供に食事を提供するとか、日本がグローバル経済のもとで、労働者搾取をしたり、戦争ができる国につき進んでいるのではないかと思い始めるようになりました」
社民党の来住文男さん(65)。
姫路市出身で国鉄やJRで勤務した経験から、赤字のローカル線廃止への反対を主張し、兵庫県で話題となったパワハラの防止を訴えました。
【来住文男さん】「ローカル線がなくなると、私達が生きていて、かなり不十分。命すらも危ないような状況が作られてくるんだと大変危惧しています。兵庫県ではパワハラが全国的に注目されたが、絶対に許せない」
政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志さん(57)。
「NHK党」の党首で、元参議院議員。去年行われた兵庫県知事選挙にも出馬し、当選を目的とせず、斎藤知事を支持する選挙活動を行っていました。
【NHK党・立花孝志さん】「適度な職員、公務員に対する叱咤激励、指示については容認するべきだということを争点にしたい。やはりため息をついたり深夜にチャットで業務命令を出したり、付箋1枚を壁に投げる程度のパワハラはむしろ甘受するべき」