しっとりと甘い焼き芋を使った新たな商品が誕生です。
焼き芋の製造・販売を通して、障害者の所得向上を目指す日向市の企業が災害時の非常食になる焼き芋の缶詰を開発、13日から販売を始めました。

新たな商品を開発したのは、日向市の農福産業です。
こちらの企業では、障害者の仕事の確保と所得の向上を目指し、約5年前から日向市や延岡市の障害者就労支援施設と連携して焼き芋を作り、自動販売機で販売する事業を行っています。

その農福産業が新たに開発したのが…。
(農福産業 児玉雄二社長)
「南海トラフ地震は必ず来る。長期で保存ができる焼き芋がいいと思って作りました」

災害時を想定した非常食用の焼き芋、その名も「ゴトチーモ」です。
ご当地と芋を組み合わせた商品名で、ラベルにはAIを使って制作した日向市をイメージしたご当地アイドルがデザインされています。

この商品の魅力は保存期間の長さ。
これまでの商品は保存期間が1年間でしたが、缶詰にしたことで6年間、常温で保存することが可能に…。

缶詰に入った焼き芋は、しっとりとして甘く、食物繊維も豊富で、避難生活の際にもおいしく味わえるといいます。

(就労支援施設の利用者)
「みんなが災害で苦しんでいる時でも(食べて)笑顔になってもらいたいです」

(農福産業 児玉雄二社長)
「焼き芋の缶詰を広めていく。そして障害者の仕事を作ろうということが理念でもありますから、それを進めていこうと思っています」

焼き芋の缶詰は13日からJR日向市駅の物産館などで販売が始まり、今後は地域ごとのラベルを作って、各地の道の駅などでも販売していくということです。

テレビ宮崎
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